概要
これは、日ノ本最古の主従、その出会いの物語。
平安末期は平氏が幅を利かせる京の町。警備の行き届かない町に入り込む野盗などから刀狩りを行っていた異人の血を引くらしい風貌の山法師、弁慶はある夜、鞍馬の師匠の元から逃げ出して来たと語るとある少年と出会う。その少年の装束と物言いに不審な点を感じ取った弁慶はこれまでと同じように腰に掃く刀を奪おうとして戦いとなったが、奪うどころか逆に自らの喉元にその切っ先を突きつけられてしまう。たまたま彼が降参の意を込めて手放した薙刀のせいで橋が倒壊したため難を逃れた弁慶はその少年、牛若丸にその奇怪な風貌と並外れた腕力を見初められて従者となり、奥州へ向かう牛若丸の背を追って行った。
その時のことを弁慶は、奥州は衣川の館の前、主が自害する時間を稼ぐ戦いの最中に思い出す。自らの命を燃やし尽くしながら戦い、敵の雑兵どもを
その時のことを弁慶は、奥州は衣川の館の前、主が自害する時間を稼ぐ戦いの最中に思い出す。自らの命を燃やし尽くしながら戦い、敵の雑兵どもを
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