始(2)への応援コメント
遺跡と化したかつての王国、そしてウトゥとの再会。見上げるシャニカがあまりにも虚しさを感じるほど、人の営みとは異なる世界樹の存在に、もしかしてこの物語はこの虚しさを抱えたまま終わってしまうのかな、と思ったのですが……救い、あったーーーーーー!!!!
リッダーシュに先に行くように言ったその言葉の意味がわかった時にわーってなりました(今もなってる)
世界の在り方は人智の及ぶところではないかもしれない。長い長い間抗ったことで何が変わったかもわからない。けれど、人を本当の意味で救うことができるのは、ごく身近な人との絆なのかもしれない、となんとなくすごくストンと救われたラストでした。
最後まで読めてよかったです。連載お疲れ様でした。また他の作品にもいつかお邪魔しますね!
作者からの返信
最後までお付き合い頂き、ご感想まで、誠にありがとうございます!
リッダーシュに先に行くように言う場面、あれ実は橘さんが青空で呟かれた一言で取りこぼしに気が付いて当初案を変更した部分なのです……おかげさまで上手い具合にわーってなってもらえる台詞になりました。橘さんは大恩人…!!
自然や世界そのものに相対すると本当に人のちっぽけさに虚しくなってしまうのですが、それでも人は生きていくんだよ……みたいなところ、受け止めて頂けて良かったです。
重ね重ね、ありがとうございました!
編集済
終への応援コメント
一つの終わりが終わって、次はその終わりの始まりまでが語られるのですね。
女神——シェリアイーダの目覚めのシーンがとても美しかったです。スルギさんの胸に去来する諸々も、ミオさんへの想いやそれ以上に彼が獣人として受け継いできた血に宿る記憶なのかなあとも。
それはそれとして、シンさんめっちゃ好きだなと思いました!
小役人って言ってますけど、度胸も彼なりの正義というか筋が一本通っていて。志の高い人たちや運命に呑まれる人々も心動かされますが、こういう常人でありながら物語を支える人、本当に好きです。
続きもゆっくりと楽しみにしておりますが、お疲れの出ませんよう〜
作者からの返信
ありがとうございます! やっとここまで来ました…!
それはそれとしてシンおじさん良いですよね! 彼がいなかったら話が進まないとこでしたw 長い大きな歴史の流れはともかく今そこに生きている普通の人として、翻弄されながらも頑張ってくれる姿は、物語を身近に引き寄せてくれるありがたいもの…ちょっと気の毒ですがw温かく見守ってあげて下さいませ。
楽しみにして頂けて励みになります! 頑張る…!
六章(2) 夢の終わりへの応援コメント
なかなか時間が取れず、飛び飛びで読んでは飛び飛びで情緒が色々になっておりましたが、ようやく改めて通読いたしました。
何度も邂逅を繰り返すシャニカとリッダーシュ、彼らの背負った運命の重さを想い、その幸せを願わずにはいられません…と言いながら幸せって何…みたいな心境に(情緒)
今更ですが、「労僕」周りの設定が秀逸だなあと思います。現実でも古今東西、強い国には安価な労働力が付き物。現代でも身につまされる問題が多く描かれていて、楽しく読みながらも考えさせられます…!
いつも素晴らしい物語をありがとうございます!
作者からの返信
ご多忙のなか、通読ありがとうございます!
シャニカとリッダーシュは本当に重たすぎるものを背負ってしまったので、最後には幸せになってほしいですが、ここまで来ると「どうなったら幸せなんだ…」って頭を抱えますね~。読者さんに納得してもらえる締め括りに出来れば良いのですが!
労僕、お褒め頂き光栄です。現実問題、国が富み栄えるにはどこかから搾取するしかないですもんね…征服国の奴隷とか植民地、自国の貧困層etc. 比べて工場生産の人造人間なら少しは人道的でしょうか(待て)
三部でまたえぐい背景など出て来るので楽しんで頂けたら嬉しいです。
残り少し、頑張ります!
六章(2) 夢の終わりへの応援コメント
ニンナル……!!! 良かった……!
これまでも、彼女の存在がシェリアイーダ姫の、いまここにいる姫、としての輪郭を浮き上がらせてくれているような気がしていました。
>なすべきことを為す、それだけしか頭になかった。
この一文にも、それを強く感じます。このシーンが読めて嬉しいです。
件の王子は……、なんというか、順当に拗らせて、なるようになったなあ、としみじみ思います……。
警士に詰め寄ってから警士が半べそになるまでの展開が、なんというか、お手本みたいでお見事でした。(ネタバレ避けたらなんだかコミカル)
第三部も楽しみにしております!!!
作者からの返信
ありがとうございます! リメイクに着手して姫の目覚めの後じきに侍女さんが出てきたところで、あ、この人があのラストの人だ、ってスッと繋がったのです…
仰せの通り、彼女はずっと"シェリアイーダ姫"の存在を確かなものにしてくれる人でしたね~。最後の時にはもうそれも届かなくなったけど…かろうじて糸一本、夢に繋がりを残してくれました。
兄上はアカンかったですね! 退場作法までベタな…!!(酷い)
もし姫様が挫折や屈辱を味わったり、なんなら嫁いで王宮から出ていってたら、ここまで拗れなかったかもしれませんが、どうにもならず…巻き添えの警士さん虎さんがお気の毒様でした。
第三部も引き続きよろしくお願いします。GBさんの叫びを聞くために頑張るぞー!(言い方)
五章(2) 人倫派の人々への応援コメント
確かに「リゥディエン」はこの湧出点に「行ったことはありません」もんねー (*´艸`*)
作者からの返信
そう、嘘はついてないのです…(*´~`*)フフフ
時々挟まる過去小ネタ。こういう時、ネタの尽きない大王様の偉業がつくづく感慨深いです(笑)
日没の彼方へへの応援コメント
待って(困惑)からの待って(大歓喜)でのしめくくりでした。
シェイダールとヴィルメのものがたりと並べてみたときの違いは、ときには自分の知らない相手の一面を受け入れる必要もあるということを自分で納得できるのかとかの成熟度や、もっとシンプルな相手への敬意なのかなあ…
心の動きが逐一自然に感じられてどっちをも応援したくなるふたりの前途(といっても示されてしまっているけれど! そこに行き着くまでの間にも!)に幸あれ〜!
作者からの返信
読了ありがとうございます! 楽しんで頂けて何よりでした!
金枝の二人とこっちの二人の違いは、年齢による成熟度の違いや性格、敬意など個人の資質もありますが、社会的な背景が大きいのではないかと思っております。
そもそも最初から互いに「なんとか折り合いをつけなきゃならない相手」と認識していることもですし、この時代の社会・文化的なパワーバランスが奇跡的に釣り合ったというのも。
かなりの男尊女卑家父長制な土地で、若い女性であるジェハナは本来隷属を強いられる属性ですが、征服者側かつ大金持ち名家のお嬢様という強みがあり、一方でタスハは被征服側で一応の地位はあるものの金や権力はきわめて貧弱ながら、ジェハナに対しては年長の男性というアドバンテージがあって。
両者とも無自覚でしょうけども、そういう社会的に刷り込まれた認識が底にあるからこそ、作中のような心情の動きになったという一面はあると考えています。
駆け落ち(笑)後はそうした力関係も変化していくので、あとは個人的な要素や共に築いた信頼が大事になっていくのでしょうね。
もだもだな二人に温かいエールをありがとうございました!
四章(2)東部調査隊長イルマーフへの応援コメント
水利長官! あの水利長官の子孫が!! 古い知人を町なかで目にしたような……いや、知人というよりも、なんだろう、そうだ、小学校の時の教頭先生を駅前で見かけたような(なんという微妙な譬え)気持ちになりました! 世界が繋がっている……!
あっけらかんとしたイルマーフ氏とのやりとりにホッと一息つきつつも、このあとの出来事を考えると、ショッギョ・ムッジョ……って思ってしまいますね……。
あの未来へ繋がっていくものが、一つ、一つ、と明らかになっていくのを、固唾を呑んで見守っておりますー!
作者からの返信
教頭先生ー!!(声はかけないw この距離感ww)
こういう「あっ知ってますよあの人の血縁なんですね!」的なのって大河ファンタジーの面白みのひとつですよね~ ちなみに水利長官の家と、ヤドゥカやジェハナのショナグ家はこの時代も権勢ふるってますが、食道楽のイェンナ家は一時隆盛するも美食に情熱かけすぎて身上潰したという設定がありますw 本編には出てきませんけどもw
終末に至る因果を解きつつさかのぼっていく話、見守って下さる方々の温かいまなざしを励みに頑張ります~!
編集済
四章(2)東部調査隊長イルマーフへの応援コメント
おそらくは何気なく口にされたであろう "随分人間らしくなります" という言葉になんだかすごくドキッとしてしまいました。
イルマーフ氏、好きなタイプだなあとワクワクしたいところでしたが、後の世界で起きたこと、そしてシェリアイーダの後悔。ようやくここでそれらが繋がってくるのですね。
この先を知るのが怖いような気もしますが背筋を正してお待ちしております。
作者からの返信
ありがとうございます、励みになります~!
うふふ…人間らしく、のところ、私も書いたときは何気なかったのですが、後から「これ意味深すぎんか…?」て気付いたので(笑)拾って頂けて嬉しいです。
軽やかイルマーフ氏で和ませておいて末尾で重たいの投げましたが受け止めて頂き感謝です! 二部後半から三部に向けて地獄みが増していきますが(…)最後はちゃんと救いを用意しておりますので…!(頑張ります)
十章(3) 赤い花への応援コメント
ああ本当に、二度と忘れられない物語です。
何度読んでも、悲鳴にも似たミオの声には打ちのめされるし、イーラウの告白には心臓を貫かれるし、赤い花には泣かされます。
こうやってあらためて読むことができてよかった、と心から思います。
第二部も、そして第三部も! すごくすごく楽しみにしております!
作者からの返信
わおーんありがとうございます!
金枝と夜明けを書き終えてようやくワシュアールの全貌が見えてきたけど、もうこれ書けないだろうな書いても意味無いしな…って長いこと放置していた間、GBさんが折に触れて柩への思い入れを語って下さったおかげで、どうにかここまで漕ぎ着けました。喜んで頂けて少しはご恩を返せたかな~…
続きも頑張ります! 最後の最後まで読んで頂けるように…!!
十章(3) 赤い花への応援コメント
労僕を変化させることとなったきっかけがシェリアイーダ姫にあったのは確かなのでしょうが、それでも理の変化はきっと彼女のせいではないのに、それら全てを負うのはやはり彼女が女王であったからなのでしょうか。
ミオさんの叫びと、全てを受け入れるイーラウ——リゥディエンの覚悟が重いですね。
とある物語で、いつ死んでもいいと思っているということは、生きることをわかっていない、と指摘されたエピソードがあったのですが、ミオさんももっと時間があればきっとスルギさんたちと生きることに喜びを深く見出せていたのかも、と思うとなおさら辛い別れのように思えてしまいました。
繰り返される継承と、滅び、また育まれる世界。
この先に何が待っているのかも楽しみにお待ちしております。
作者からの返信
ご高覧ありがとうございます!
そうなのです…一部は責任があるとしても、ひとりで全部背負う必要なんか無いし、彼女自身もこれが他人事ならそう言ったろうという自覚があったりするのですが、それでも負わずにいられない心情がありまして……その理由が具体的に明かされるのは第三部(いつだよ!?)の予定なのであります…(平伏)(ほんとにいつだよ!!??)
>いつ死んでもいいと
本当にそれですね~~ミオもこれまでの代替わりに比べて「自分自身」となる時間は長く得られたはずですが、それでようやっと生きることのとば口に立った途端…。残念なことです。
この先まだまだ続きますゆえ、お楽しみ頂けるように頑張ります!
明日への希望への応援コメント
なるほどー! こうして繋がっていたのですね。ラファーリィ様との逢瀬の話が抜けていたのであまりに唐突な感じがしていたのですが、最初の刃物を持ち込めない云々も含めて後の結末を改めて思い返してヒョッ……となりました。
若気の至りと長年の積もり積もった情念と、まあでもこれもまた運命でしょうか。あまりにもラファーリィさまの描写が美しくて彼女のことばかり語ってしまいましたが大変素敵でした。
この国の転機、そしてどう終焉を迎えるのかも楽しみにお待ちしております。
作者からの返信
そう、そうなんです…!! 遅まきながらナルホド合点して頂けて良かったですー!! こんなとこから既にあの結末への運命が敷かれていたのでした…
ラファーリィ妃は普段ほとんど書かないタイプの"匂い立つ美女"を意識して描写したので、そう仰せ頂けて嬉しい限りです!
あまり長くお待たせしないよう、ワシュアール滅亡目指して頑張りますね…!(言い方!)
十章(1) 異変は静かに進みへの応援コメント
シェリアイーダ姫、そしてリゥディエン。彼らの語る「お父様」は、やはり……?
労僕たちの変化を見ていると、ふと古い映画の"Life finds a way"という言葉を思い出したりしました。
ファンタジーでありながらこのあたりの緻密な重い設定、とても好きです。
過去と未来が交錯し、いろいろな予感がしてきますが、続きをじっくり楽しみにしております〜
作者からの返信
ありがとうございます!
はい、「お父様」はあの人です…あんな言われようする大王様は彼しかw
労僕たちの変化、旧版ではここまで丁寧に追っていなかったのですが、折角リメイクするならと、彼らもまた生命であり時間をかけて進化適応していくものであるという重みを出したかったので、お言葉嬉しい限りです。
楽しみと仰せ頂けるのが本当に励みになっております、続きも頑張ります!
編集済
火祭りへの応援コメント
神を恨み、結果としてはその不存在を確信していた若者がその存在によって王の後継としてえらばれる。リッダーシュの黄金の麦畑な声のあたりからもう惹き込まれるようにじっくり楽しませいただいてております。
このお話の前にヴィルメに会いにいくシーンがあるのかなと思っていたのであれっとなりました。
あえてカットされたのかなとも思ったのですが、ラファーリィとの不義?の話がこの前にあったようなので、抜けているのか後ほど語られるのでしょうか。
少し気になりましたので。
ともあれ、この後も少しずつ楽しみに読ませていただきます。
作者からの返信
わーーお読み下さりありがとうございます!
リッダーシュ出てくると雰囲気がぐっと良くなりますよね~
ここの部分ではヴィルメに会いに行く直接の描写は無くて地の文での状況説明のみになります。王妃との関係が二人に及ぼす影響はまた後ほど……
最後まで楽しんで頂けますように!
※追記
うわーーそうです仰せの通り抜けていました!!! 誠に申し訳ございません!!!
始(2)への応援コメント
うぉおおおおおお!!!!!完結!!完結だ!ありがとうございます!!!!!
色とりどりの糸で長い時間をかけて織りあげた大きな布を、端から端まで丁寧にまつって、慎重に玉結びをして、パチンと糸を切る。祈りの籠もった見事な手仕事を思い起こさずにはいられない、そんな最終話でした。えー、これ、すごいな……全てがきれいに畳まれている。ミオの存在が例外であったことに言及された箇所には鳥肌が立ちました。えー、すごい。ほんとすごい。
>我々が生きたという事実は、想いとは関係なく確かに存在するのです
黄金の声は最後まで救いを紡ぎだすんだなあ、と感慨深く思いつつ、しかしそれは、あくまでも過去、通ってきた道のりへの眼差しで。未来は……、と息をついたところでの、この展開!!
古い地名が出てきた時には、全わたしが大喝采していました! 私も歴史学者になって駆けつけたい!!
〆の言葉もね、最高ですね。
>白雪、血潮、萌ゆる草 ……
やっぱりこれでなくっちゃ、と握りこぶしを作ってしまいました。本当に、感無量、です……。
心の底から、読めてよかった、と思います。あの時、「女神の柩」に心を奪われた私に教えてあげたい。この物語の真の姿はもっともっとすごいぞ楽しみにしておけ、って。たぶんむちゃくちゃ身悶えしてくれるはずw
ここまで執筆されるのはとても大変だったと思います。書いてくださり、書きあげてくださり、本当にありがとうございました!!宝物です!
(あかん、ちょっと感極まって涙出てきた)
作者からの返信
返信するのが勿体なくて何回も読み返しておりました(笑)ありがとうございます!! わーーー良かった…ご満足頂けてホッとしました…折に触れて思い入れを語って下さり与太話にお付き合い頂き(笑)長らくお待たせした末の結末、コケたらどうしようかとドキドキしながら書き上げたので、見事な手仕事と仰せ頂けて光栄です。
リッダーシュには最後まで世話になりましたね…だからこそ「これから」にはもういなくて大丈夫だよと解放してやれたのは、作者としても肩の荷が下りた気分です。
そして〆はぎりぎりまでどうしようかと悩んでいたのですが、ふっ、と紺碧の空を衝く霊峰とそれを見上げるミオの姿が脳裏に浮かんだ時、この歌が聞こえたのでした。彩詠譚のタイトルに相応しい幕引きになったかな、と自画自賛手前味噌~!
本当に、GBさんはじめ待っていて下さった方々のおかげでここまで書き上げることができました。無事にお届けすることが叶って良かったです…
改めて心から御礼申し上げます。ありがとうございました!!