運命の半身を求めて。国をあげてのお見合い開始です!
- ★★★ Excellent!!!
すこし不思議な雰囲気で始まる今作品。固有名詞などが独特だったりもして、慣れるまでとっつき難さはあるかもしれません。だけど心配は無用。すぐにそれがクセになっちゃいますし。そうですね、ひとまず5話目(「4.『火鼠の間』と少年」)まで読んでみてください。わたしの最推し「うつぼ君」が登場します。そして彼が物語をまろやかに動かし始めてくれて、するっと世界に入り込んで止められなくなっちゃうはず。
『魂音族』と呼ばれる一族がいる。輪廻転生した魂は半身と呼ぶべき魂と対になっており、何度生まれ変わってもその半身と結ばれる。この設定がわたしにぶっ刺さりまくりまして、そして物語の肝になってくるところでもあります。ジャンルは謎たっぷりのミステリーですが、ファンタジーとしても面白い。ラスト付近の謎解きと魂音族のアレコレあのシーンなどは、読みながらそれはもうウキウキワクワクでした。うふふ。
1話から最終話まで、目が離せない物語です。読み終えても2周目したくなっちゃうやつです。事実、しちゃったしね!