概要
ちょっとずれた悪役像を持つ令嬢が婚約者を逆断罪する話
「エーデリュナ・ウィチアース! 貴様との婚約は破棄させてもらう!」
「……甘い……甘いですわ~~~~!!!!」
王侯貴族の通うティラゾーン学園の卒業パーティーで公爵家の息女、エーデリュナ・ウィチアースが叫んだ。
その原因は婚約者、カイゼン第一王子による婚約破棄を宣言されたから……ではない様子。
彼女は王子に物申したいことがあったのだ。
彼女に期待された役割はカイゼンを諫めつつ正しい道に導いていく役目。言い換えれば【監視役】だった。
王子の性格を治すため、憎まれ役……悪役(※一般的な悪役とはズレている)に甘んじていたエーデリュナ。
けれどカイゼンにはいつまで経っても変化が見られない。
婚約破棄騒動でついに堪忍袋の緒が切れたエーデリュナは長年で培われた悪役スキルでカイゼンを
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