魔法が存在する世界に於いて、その実力を教えを請う高名な師匠から折り紙付きであるヒロインが、婚約者である王太子の平凡な魔法の実力に合わせ、且つ、周囲へ悪影響を及ばない様に力をセーブして過ごしていたが、王太子がとあるパーティーの場で一人佇む平民の娘に出会い、彼女が魔法の実力が高い事を知り、王太子妃になる女性には、魔法の力が高い方がいいと判断し、彼女を婚約者と考え、ヒロインとの婚約の破棄をヒロインに告げ、しかも平民の娘では王太子妃に相応しく無いとの反対意見に対抗すべき、ヒロインから身分差で彼女が虐めにあっているとの虚言を広めるまでに至った。それを聞いたヒロインは、婚約解消の理由と虚言による言い掛かりに立腹し、それまでセーブしていた魔法の力を制御せず使用する事に決め、学園での魔法の授業で新たに王太子の婚約者の彼女との一対一の魔法対決で、実力差を見せ付け、彼女と王太子はヒロインへの敵対心を大いに煽ぐ結果となり、その後の王太子の立場やヒロインを呼び出したの不意打ちを仕掛けるも悉くヒロインに敗れ、終いには王太子と彼女双方に、ざまぁ、の展開を迎え、スッキリとした気分となりました。当のヒロインは、一連の王太子からの嫌がらせに側で助けてくれた王太子の弟の第二王子と国王の計らいで婚約する事となり、よかったね、と思えてなりません。只、第二王子がヒロインに熱烈な恋愛感情を抱いていなかったのが意外でした。