婚約をしていながらそれまで面通しの無かった許婚に、学園に入学して既に上級生として登校している彼の元に挨拶に伺うに、女学生を侍らせている所に遭遇し、男女の仲と疑うが、只の友達とはぐらかされ、以降と幾人かの女学生と一緒の場面に出会す毎に、婚約者の私が居るのにと、彼の女遊びを咎めるも聞き入れて貰えず、独自に彼と女友達との関係を調べるも深い仲であると知り、彼との婚約破棄を父親に相談し、父親同士で婚約破棄に至るも、彼女の実家が彼の実家の領地経営を援助していた事実と、婚約破棄により、彼女の父親が彼の父親へそれまでの援助を今後行わないことを告げ、彼の実家が転落していく事となり、彼は彼女と再び婚約関係になれば、実家が救われると画策し、彼女と依りを戻す為に、終いには荒くれ者を雇い彼女を襲わせるまだに至ったが、すんでの所で彼女が救われ、彼は捕縛され、裁判にかけられ、極刑が降り世を去った、という自業自得の彼の愚かさと、早めに彼を見切った彼女の先見の明に感動する所ではあるが、もし、立場が逆なら、彼女の実家が援助を受けている側なら、と思うと恐ろしく感じました。婚約理由が婚約破棄前には知らされていなかった為。同様に彼が婚約理由を事前に知っていれば、婚約者にあれ程邪険にしなかったのに、と思えてなりません。
兎に角、ヒロインの強かさに感服しました。