概要
あの頃と変わらないまま、存在しないクジラを見ている。
【水族館の帰りに優等生の秘密を知る話】
十七回目の誕生日、私は一人で水族館へ来ていた。
初めての水族館は、小学生の頃。
家族三人で行った時、私はジンベイザメをクジラだと勘違いしてしまった。
しかし高校生になった今も、孤独を感じるとあの時のクジラが頭を過る。
放課後の教室、優等生のあの子の目にもクジラが棲んでいるように見えた。
十七回目の誕生日、私は一人で水族館へ来ていた。
初めての水族館は、小学生の頃。
家族三人で行った時、私はジンベイザメをクジラだと勘違いしてしまった。
しかし高校生になった今も、孤独を感じるとあの時のクジラが頭を過る。
放課後の教室、優等生のあの子の目にもクジラが棲んでいるように見えた。