マスターに降りかかる火の粉は、全て私が排除します!
脊髄損傷を負い電動車椅子を使う生活を送っていた中学生、蔵元和馬は異世界へと召喚されたが……チートな力を得たのは和馬ではなく、レベッカと名前を付けていた愛用の電動車椅子だった。
『マスター、ご命令を!』
意思を持ち、魔法の力を得た車椅子レベッカと和馬の冒険が幕を開ける!
※ネタバレ注意
この先の内容は、コンテスト応募のための設定およびプロットで、多くのネタバレを含んでおります。
「キャラクター設定」
蔵元和馬 くらもとかずま
・主人公
・中学二年生、14歳
・身長148センチ、体重38キロ、黒髪、黒目
・小学五年生の頃に事故で半身不随になる
・愛用電動車椅子をレベッカと名付け、改造を繰り返していた
・レベッカと共に異世界アウルガルド王国に召喚される
・神様からのチート無し、魔力無し、魔法は使えず
・後にレベッカが学習した復元魔法によって歩けるようになる
・困難に直面しても諦めない前向きな性格
・思慮深く行動する半面、行動を始めると視野が狭くなりがち
・レベッカのチート頼みの状況で自分に何が出来るか模索し続ける。
レベッカ
・ある意味、この作品のヒロイン
・元電動車椅子、魔導車椅子
・アニメに登場するような未来的なフォルム
・主属性である炎を象徴するような赤のラインが入っている
・和馬と共に転生する時にチート能力を得る
・会話能力、防御魔法、攻撃魔法、学習機能あり
・マスター和馬をこよなく愛するヤンデレ気質
・時々ポンコツ可愛いい
ミランディア・ウルゴ・アウルガルド
・アウルガルド王国の第二王女
・14歳、プラチナブロンド、直毛、ボブカット、エメラルドグリーンの瞳
・身長162センチ、体重45キロ、スレンダーな体型
・星読み、力は弱い
・支城の一つで和馬を召喚する
・クソ真面目
・価値観の違う和馬と衝突する
カルザス・グァルダード
・57歳、身長182センチ、体重120キロ、ゴリマッチョ
・栗色の髪、焦げ茶の瞳、口髭、顎髭をたくわえている
・ミランディアの近衛騎士
・元アウルガルド王国騎士団長
・和馬やミランディアを教え導く
・穏健派
ナディーヌ
・和馬の担当メイド
・24歳、身長165センチ、深緑の髪、瞳は濃い緑、スタイルが良い
・元ミランディアのメイドにして護衛
・無表情で一見すると冷たく見えるが人情い厚い
・和馬の私生活を支える
ギルヴォード
・主人公の好敵手
・18歳、魔人族の飛竜使い、175センチ、細マッチョ
・魔物をテイムする天才
・魔人族の勝利のために、重要人物の殺害を狙っている
・移動中の和馬、ミランディアと度々交戦することになる
「長編化した際のプロット」
脊髄損傷により電動車椅子生活を送っていた蔵元和馬は異世界に召喚されるが、お約束とも言うべきチート能力を得たのは和馬がレベッカと名付けて愛用していた車椅子だった。
和馬が召喚された理由は、人族に仇なす魔人族を打ち破る勇者としての役割だった。
人族から見ると魔族による侵略戦争だが、魔人族の立場では奪われた土地を取り戻すための戦い。
遠い昔、人族至上主義を掲げるマルティエル教の扇動によって、魔人族は肥沃な大陸の東側から追い出され、雨が少なく土地の痩せた大陸の西側へと追いやられた。
魔力量に勝る魔人族に対して、人族は身体能力や攻撃魔法の威力を増幅させる魔導甲冑や魔剣、魔弓などの技術を独占することでアドバンテージを得た。
過酷な土地に追いやられた魔人族は衰退の一途を辿っていたが、魔物を使役する魔操術を編みだし、練熟度を上げることで勢力を盛り返し、肥沃な土地の奪還に乗り出す。
人族の主力は、魔導甲冑を身に着けた騎士団で、常人の五割増しから三倍程度の力を発揮する。
魔剣や魔弓を使った攻撃では、ロケットランチャー並みの攻撃力を発揮する。
対する魔人族は魔導兵器に頼らなくとも、陣族の三倍から中には十倍以上の力を発揮する者もいる。
また、魔物の力を借りて攻撃魔法を使う。
悩みつつも戦争への協力を承諾した和馬だが、和馬自身は魔力も持たないどころか、事故による障がいを負ったままで、全てはレベッカの能力頼みになる。
和馬が協力を承諾した理由は、王家の力添えを得て、教会が独占している治癒魔法をレベッカに学習させ、自身の体を治すため。
欠損部位まで修復する高度な治癒魔法を知るために、王都の教会を目指す和馬、ミランディアの一行は魔人族の襲撃を受ける。
和馬はバトルモードに変形したレベッカを身にまとって戦闘に参加するが、レベッカの機動に体がついてゆかずにダメージを負ってしまう。
度重なる襲撃を退けて王都に到着した和馬だが、蓄積したダメージは深刻な状態だった。
王家の威光によって治癒魔法を受けられるようになった和馬だが、教会の治癒士はなかなか治療を進めようとしない。
強力な力を持つ和馬が戦場で無双すると、治癒魔術の力を独占する教会の威光を見せつけられなくなると危惧したためだが、レベッカが治癒魔法の学習を終える。
レベッカの魔法によって脊髄の損傷を修復出来た和馬だが、長年に渡って動かさなかった足は筋力が衰えてしまっていた。
リハビリの途中で、魔族により王都が襲撃を受け、和馬は万全でない体でレベッカをまとって戦いに身を投じる……。
人族の穏健派、好戦派、魔人族、教会などの思惑や、ミランディアと価値観の相違による衝突を交え、和馬の成長を描ければと思っています。