概要
ぼくは両手を組んで、人差し指を立てて構えた。
小学4年生の矢野茂樹の得意技はカンチョーである。そっと相手の背後に忍び寄り、両手を合わせ気合いを入れてブスリ。相手の反応を見て楽しんでいた。とある日、全校集会でのこと、ステージに立つ校長先生の話が長く、みんな早く終わらないかと思って頑張って耐えていたが、耐えきれなくなった茂樹は皆のためにカンチョーをして話を止めさせることを思いつき、作戦を開始した。ところが、作戦は成功したが逃げる際にステージ上から足を踏み外して転落してしまった。茂樹が気が付くとそこは知らない世界だった。同じクラスの仲間の姿や、通い慣れた小学校の建物もなくなり、木々の生い茂った森の中にいた。そこで緑色の小人達にに襲われている同じくらいの少女の姿があった。茂樹は怖い気持ちをグッと抑え、得意のカンチョーで小人達の動きを封じることに
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