間違いなく面白い!

この作品の魅力をネタバレなしに伝える事は、なかなかに難しい。

私は2日間で、目をかっぴらいて読破した。最後の方はとくに、コメントするのも忘れ、むさぼるように読んだ。
それくらい面白い。

物語の冒頭は、交通事故にあい、プロポーズの最中であった恋人を失うシーンからはじまる。
ヒロインは、心身ともに深く傷つき、長く昏睡し、目覚めたら、高校生以降の記憶を失い、しかも、高校生の前の記憶も断片的なものになってしまった。
感情の起伏も失い、ただ、恋人と交通事故にあった地、北海道、小樽をめざす。

そこであったのはクセ強な人たち。やがて、そのクセ強な人たちの優しさにヒロインは癒され、ヒューマンドラマが………。

なぁんて、単純に、話が進むもんかい!!

この物語は、ヒューマンドラマであり、ラブロマンスであり、そしてサスペンス、ミステリーである。

読み進めるうちに、違和感……。
違和感……。
何かが、おかしい……?

と、読み進める手が止まらなくなるのである。

私はこの物語のヒーロー、好きだなぁ。魅力的です。ヒロインが惚れる気持ち、よーくわかります。

で、ごめんね。
ネタバレを防ぐために、このレビューには、ひとつ、嘘をひそませてあります。
途中まで読めば、どこが嘘だったか、すぐにわかりますよ……、ククク……。
さあ、貴方も、今すぐ読んでみればよろしい。

最後に一点だけ、けっこう、女性に対しての暴力的な表現があります。
(物語において重要な意味があり、これを省いては、とある人物の関係性は語れない)
それが読むのが辛い読者さまには、おすすめできないかな。

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