れてん君、、、 2話  〜鈴木姉さん〜

辛い思い出は、蘇る…永遠に…

もしも……。

もしも、私が君を…君が私を…


私のクラスには、れてん君という男の子が居た。

でも…ある日…すこしのきっかけで、彼は…いじめられてしまったのだ。

そして彼は…保健室登校になってしまった。

私は…その時…すこし彼を笑ってしまった。

私はその事が気がかりになり、罪悪感から、れてん君にプリントを持っていってあげたり、持ってきたプリントを説明してあげたり、勉強を教えてあげたりした。

彼は私に惚れているようだった。

でも私は彼が保健室登校になった年の秋…まぁまぁ気になっている程度の男子に告白された。

私は、迷った。

なぜだって?

私もれてん君が好きになっていたからだ。

でも…私は、れてん君にあんなことをしてしまった。

許されるはずがないのだ。

だから、まぁまぁ気になっていた程度の男子と付き合った。

でも…そんなのと気が合うはずもなく…2ヶ月で別れた。

人を好きになる、それは素晴らしいことだ。

しかし、それは時に、人を傷つけるナイフにもなりうる。

人を好きになる事は、難しい事だ。

本当に彼と私が、愛し合っていたとしても、私は、許されない事を彼にしてしまったのだ。

彼は、とてもかっこよかった。

弱々しくも、頑張って生きている。

私が、あんな事をしていなければどうなっていたのだろうか…

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

県立50人クラフト高等学校 エマさん @emasan

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ