個性豊かな登場人物たちが送るデスゲーム

デスゲーム、というと『死』を連想し、それに纏わる『登場人物』の姿を思い浮かべませんか?

この作品の凄いところは、まずそれをエンターテインメントとして表現しているところ。
『死』をテーマにしているのに、ドロドロしていないところ。
そして、ゲームに参加している登場人物が個性豊かであるところです。

何故、『エンゼルプレゼンテーション』という番組に参加したのか。
主人公の理由は誰もが抱く感情。
故に共感し、彼の視点だけで物語が進んでいくのにも関わらず、登場人物それぞれの背景、心情が伝わり、さらにその裏側までもが読者に響かせる。

あえて、彼らの視点を必要としない。
それだけでも十分だと思わせてくれる、作者様の力量に感服しました。

登場人物たちが抱く『死』の向き合い方も、数多いる読者の心に響くのではないでしょうか。
最後まで読んで、その『死』に対する概念を改めてほしい。そう思える作品でした。

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