時の移り変わり、風景の移ろい。エモい諸行無常が詰め込まれたストーリー!

ライト文芸とタグがありますが、ライト文芸じゃない気がしないでもないです。私は文芸寄りの小説だと思っているので、ライトノベルが好きな人は、もしかしたら合わないかもしれない小説です。

なぜ、そういうことを言うかというと、哲学的なんですよ、この小説。時の移ろい、季節の移ろい、なんというか、諸行無常というか、小説なのに、詩集を読んだかのような読了感があって、エモい小説を読んだ後のような切なさがあったり、上手く表現ができない、独特の世界です。

このくらいのネタバレはいいと思いますので、というか、サブタイトルにかいてあるので、いいますが24節気や季節の擬人化なんですが、これが本当にエモい。読み終わった感の余韻が抜群にいい。なんというか、一節気読むたびに「不思議」と季節の流れを感じる物語で、詩集が好きな人にはお勧めな小説です。

ただ、古きよき時代設定で物語は進みますが、読みやすさ重視で、現代用語(カタカナ)も出てきますが、それで雰囲気が壊れることはないので、気にせずに読み進めてくださいね。

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