概要
記憶が遠く曖昧になるほど、思い出は濃くあざやかになっていく
幼いころ、二人で背くらべをした桜の木。途中から私の線を追い越して、ハルの線だけが増えていく。
そうか。私がハルを避けるようになってからもハルはここにきていたんだね。
※2023/4/26 おまけのハル視点(約4,500文字)追加しました
■海外へ行くことがきまり、幼なじみを思いだす——という共通プロットから執筆する企画『筆致は物語を超えるか【春にさよなら】』参加作です。
https://kakuyomu.jp/user_events/16817330655320435269
そうか。私がハルを避けるようになってからもハルはここにきていたんだね。
※2023/4/26 おまけのハル視点(約4,500文字)追加しました
■海外へ行くことがきまり、幼なじみを思いだす——という共通プロットから執筆する企画『筆致は物語を超えるか【春にさよなら】』参加作です。
https://kakuyomu.jp/user_events/16817330655320435269
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!伸びた身長の分だけ
人が成長するということは、どんな事か。
この小説は非常に分かり易くそれを伝えてくれます。
いつまでも無邪気な子どものままではいられない?
それはそうですが、重ねてきた齢の分だけ人は賢くなってもいるはず。
隣の芝生は青く見える。
人には人の事情があるもの。
過去は変えられないが、未来は変えられる。
そして、成長して賢くなったのは決して自分だけではないってことも。
美しい思い出に浸るだけでなく、そうした世の中のコトワリというものを「直接説明せずして」表現しているのは素晴らしい技法です。
この作品に「劇的なイベント」は含まれていませんが、それが逆に作品のリアリティを高品質に保っています。
感…続きを読む