記憶が遠く曖昧になるほど、思い出は濃くあざやかになっていく
幼いころ、二人で背くらべをした桜の木。途中から私の線を追い越して、ハルの線だけが増えていく。
そうか。私がハルを避けるようになってからもハルはここにきていたんだね。
※2023/4/26 おまけのハル視点(約4,500文字)追加しました
■海外へ行くことがきまり、幼なじみを思いだす——という共通プロットから執筆する企画『筆致は物語を超えるか【春にさよなら】』参加作です。
https://kakuyomu.jp/user_events/16817330655320435269