同じプロットで別々の作者さんが物語を書くという企画「筆致は物語を超えるか」。
これに参加された作品であり、そしてある意味ひとつの「回答」ではなかろうかと思うくらいに完成度の高い作品です。
お話の中身は、他の方の素晴らしいレビューを見て頂くことにして。私がオススメしたいのは、物語の「配置」とも呼ぶべき高い技術力です。
キャラクタ、シチュエーション、タイミング……これらが完璧に機能し合って、「ひとつも無駄がない」という印象を受けます。
物語を書かれる方、これは必見ですよ。お話の中身もさることながら、高い技術力を味わえる本作。必見の一作です!
年齢を重ねると色々なことが気になるものです。だからこそ、本当の気持ちを見失ってしまう。そんな経験はございませんか。
私は彼を愛しているのか。好きなのか。それは恋人として? 家族として?
その問題に答えを出さなければならない時、あなたならどうしますか?
ここに一人の女性の起こした行動とその結果が記されています。
今迷うあなたに、最高の処方箋となるでしょう。
「筆致は物語を超えるか」の企画参加作品ですが、本作はそれを感じさせない、完璧に一本の見事な作品に仕上げています。
企画作品してだけじゃなく、一本の美しい恋愛ドラマとしてもおすすめできる、傑作です。