あの星空の下交わした約束を、決して二人は忘れなかった

天文オタクの佐和ちゃんと、サッカー馬鹿の宙君は、高校生の時に出会いました。普通なら交わらなかった二人は、ひょんな事から大切な時間を過ごし、大切な約束をします。

困難な現状に翻弄されながら、二人は北極星を見つめ、約束を胸に生きていきます。どんなに離れていても。

丁寧に綴られる心の動きや「モイスチャー成分配合の声」と言った絶妙な表現が素敵です。物語のそこかしこに、作者の優しさがじんわり染み込んでいて、読んでいて優しい気持ちになれます。

夢に向かって頑張ってきたはずなのに、上手く行かなくてくじけそうになったり、流されそうになったり。そんな時に自分を支えてくれるものがあれば、探していた本当のものに気付くことが出来るんだよ。

読み終わって、そんなメッセージを聞いた気がしました。

キュンとするハッピーエンドの恋物語を読みたい方、元気な気持ちになりたい方に是非読んで貰いたい作品です!