人と化生の、相違はあれど、想ふ心に、違いなし枝垂桜の、舞い散る下で、二人の想いが、交差する儚くも美しい、一本の桜の木にまつわるお話……。こころに染み入る名作です。ぜひ、最後まで読んでいただきたい!
褐色肌&筋肉娘をこよなく愛し、幻想世界に生きるTRPG大好きのワガママ気ままな社壊人。
確固たる世界観。精緻にして矛盾のない構成と展開。そしてあまりにも秀麗な描写。主人公と桜の精との間に強く結ばれた想いは醜悪な憎念から互いを護ろうとするが故に彈け、燃え、そして誓いを残して消えてい…続きを読む
とにかく美しいのです。この世のものとも思えない美を持つ幼い少女が、花簪しゃらりと涼しげな音を響かせ、桜の庭を舞っています。もう最初から最後まで、隅から隅まで、作者さまの美意識が徹底されています…続きを読む
僕はこの物語を読み始め、最初に「愛しさ」を感じた。良作の条件とは、実に単純。それは読み手が作品を愛せるかどうかです。書き手が幾ら渾身の力を注ごうと、幾ら素晴らしい表現を用いようと、幾ら張り巡らせ…続きを読む
美しいを越えてうつくしい、空気の粒子をつかんであやものを縫うような、人とそうでないものたちのかえる場所から、そういえばそういうこともあったね、とやさしく柔らかく、想い起こしを語るような。本作は、…続きを読む
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