理不尽に始まった旅が、かけがえのない出会いをもたらす。

父が死に、伯爵家の三男坊レオンシュタインに言い渡されたのは修行の旅1年間。
同行は仮面のメイドただ一人。

事実上の追放に近い状態で放り出された2人の旅が今の所のメインになります。

誰にでも誠実で素直に他人の才能に目を見張り、賞賛を惜しまない主人公の周囲に少しづつ様々な人が集ってくる様は読んでいて非常にワクワクします。

旅の途上で別れたあの人はまた出てくるのかな?と考えつつ読むのもまた一興です。

舞台は中世ドイツが下敷きと勝手に推定しておりますが、街中の様子、行き交う人々の表情が丁寧に読みやすい文体で、とても生き生きと表現されているのも魅力の1つです。

後はもうこれ、飯テロでしょ!と叫びたくなる位に出てくる食べ物が美味しそう……!

人の良い穏やかな主人公と彼に寄り添う仮面のメイドの行く末を是非、読んでみて下さい!

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