負け犬の人生は勝負やルールを捨てたところから始まる

アンダードッグとはボクシングなどの勝負で絶対に勝ち目のない選手を指す。

主人公のオリバーは野良犬同然の暮らしをする少年。彼を拾ったのは、犬しか愛さない呼吸するように発砲するサイコ野郎、ロベルト。

駄犬に飴と鞭をくれてやるように愛犬代わりの少年を顎でつかうロベルトと、命じられるがままに犬として搬送するオリバーの軌跡は、ピカレスクというには純粋で一抹の愛情を感じる。

勝敗なんて誰かの勝手に決めたルールの場から蹴り出してくれるひとがいれば、負け犬には違う人生が待っている。
マカロニウェスタンやキング原作の海外ドラマのような雰囲気がとても素敵です。

首輪で繋がれた縁とふたりの旅路をもっと見たいと思いました。

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