背中を押して

 主人公の微妙に卑俗な魂胆が微笑ましい一方で、公園に美人の幽霊という場面がベタなようでベタではない。

 少々ほろ苦い展開に終始はしたが、これ以外の結末はどう考えてもしっくりこないだろう。妥当な決断であり、満足した読後感であった。

 詳細本作。