熱望

 視点を変えれば、五つの恒星自体が夜の地球の散歩をしていたと思えなくもない。もっとも散歩した瞬間夜が消えるので全く無意味なのだが。

 それにしても、理不尽な展開だ。人はただ右往左往するしかない。そんな様子を神の視点で俯瞰するのもまた一興。

 必読本作。