忘れられない大切な人の思い出。

多感な青春期、病院暮らしの多かった二人にとって、気の合う入院仲間がいることは、目に見えない希望でもあり、日々の楽しみでもあるように思いました。

他の子たちよりも死に近いところにいる二人が交わす言葉は、掴みどころのない哲学的なものばかりで、この言葉のキャッチボールで、埋められない何かを埋めようとしているのが印象的でした。

青春期の思い出は歳を重ねるごとに深く愛しく心骨に根付いていくものだと思います。

自分の人生の中で、忘れがたい大切な人はいたかなと、じっくり考えたくなるお話でした。