概要
「わたしはてんちょの童貞を奪った相手が誰なのか気になりますけど」
【2023KAC 第1回『本屋』参加作品】
その日も山中店長は頭を悩ませていた。
頻発する万引きに、である。
「だったら罠でも仕掛けたらどうですか?」
悩む店長にそう切り出したのはバイトの川内さん。
川内さんの秘策とは? そして川内さんの秘めたる思いとは?
その日も山中店長は頭を悩ませていた。
頻発する万引きに、である。
「だったら罠でも仕掛けたらどうですか?」
悩む店長にそう切り出したのはバイトの川内さん。
川内さんの秘策とは? そして川内さんの秘めたる思いとは?
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★ Very Good!!青春という構図の裏
岡村氏のミステリは青春が付きまとう。
また本屋を舞台としたミステリというと、『幻想古書店で珈琲を 招かれざる客人』、『定価のない本』、『ビブリア古書堂の事件手帖』シリーズ、『淋しい狩人』、『書店ガール』、『月魚』、『せどり男爵数奇譚』、『緑金書房午睡譚』、『遠海事件』等々。まだ探せばあるのかもしれないが、書店にはミステリが良く似合う。本という一冊の中にどれだけの登場人物たちの人生が詰まっているのか。
そして今回の岡村氏の『とある万引き犯の終焉』だ。
コンビニカメラという死角を利用した作品というと、自作の宣伝では無いが『週刊雑誌なんかいらない』という作品を書いた事がある。一創作者としてこれ…続きを読む