あの気持ちは、幻ではない。だから、君を。

読了しましてからのレビューでございます。
友好国からの突然の軍事侵攻により、愛する祖国を失った王女と、敵であるはずの国の現在の国王(侵攻時の王は実父です)。
本来ならば、巡り会うはずのない二人が、もつれ、苦しみ、悩み、そして……。と、愛を深めていく様子が、美しく、優しく描かれております。
しかしながら、優しいだけではなく、辛いことも、悲しいことも、哀しいことも作中に描く作者様の素敵なイラストも、本作に何輪もの花を添えておられます。
重厚で、繊細で、優しい物語です。
深さのある物語を読みたい、と思われる皆様に、ぜひ。おすすめ申し上げます。

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