里を追われた女忍者が大切な人を守るために再び戦場を駆ける

国と国が争う戦国の時代、主人公お涼は忍びとして負傷しながらも任務を果たします。しかし里に戻るも追っ手に姿を見られたことを理由に崖から落とされてしまいます。
その後、彼女は怪我をした際に開放してくれた純朴な長屋に住まう男、五平と仲睦まじく暮らすようになり、忍者として生きていたときには得られなかった安らぎを手にするのですが、彼女が生きていることを知った里の忍者の一人が再び忍びとして生きることを求め、それはやがて国と国との戦いが絡む暗闘に発展していきます。

読みやすく温かみのある文体で、お涼と周囲の人々との交流と敵として相対する里の忍者との激しい戦いが描かれます。
アクションあり、人情あり、まるで時代劇映画のように綺麗にまとまった物語を楽しむことができます。

ぜひ、ご一読を。

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徒花

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