良かった、本当によかった。
僕はこちらの物語が好きです。とても素敵な物語です。もうね、レビューで余計な事を書いちゃいそうで自粛しますけど、とにかく皆様に是非読んで頂きたいです。絶対に、絶対に、損はさせません、いえ、お得です(失礼)。多くの人に知ってもらいたい物語に出会いました。恋する物語が好きな方に、この物語を全力でお勧め致します( ;∀;)
紹介文の通り、コブクロ『桜』の歌詞の一節が脳裏に浮かぶような作品でした。基本的な文章作法や登場人物の容姿に関する表現手法は粗削りながらも、頑なに心を開かないヒロインの心情を桜の蕾に例えて、得も言われぬアンニュイな独自の雰囲気を纏わせて作品に命を吹き込んでいる点が見事であると思います。読後感もスッキリとしていて、心に響くような余韻を残しているのがまた素晴らしいです。
2話と短い物語ながら、様々な感情がコンパクトに詰まっています。目次のタイトルで展開のネタバレもありますが、「そして…」の部分にあたる物語の最後まで読まれることをお勧めします。語り過ぎていないのも個人的にはGoodです。
大人になった今でも、忘れることができない。僕の心を奪ったまま突然いなくなってしまった彼女のことを――行き先の決まっていない、二人だけの逃避行。暗く寒い待合室で感じた彼女の温もり。
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