桜の花びら散る度に、届かぬ思いがまたひとつ──涙と笑顔は、別れの後に。

紹介文の通り、コブクロ『桜』の歌詞の一節が脳裏に浮かぶような作品でした。

基本的な文章作法や登場人物の容姿に関する表現手法は粗削りながらも、頑なに心を開かないヒロインの心情を桜の蕾に例えて、得も言われぬアンニュイな独自の雰囲気を纏わせて作品に命を吹き込んでいる点が見事であると思います。

読後感もスッキリとしていて、心に響くような余韻を残しているのがまた素晴らしいです。

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