概要
夏になるとオレは、夜になるとオレは
小学校六年生。
子どもだけど子どもなりにオレにだって苦労もあるのさ。
理由なんてない。
心がね、ぺちゃんこになっちゃうんだ。
だから、夏の夜って嫌いだ。
****************************
那智 風太郎様の自主企画
「真夏」「夜」をテーマにした短編集を募集!への参加作品です
子どもだけど子どもなりにオレにだって苦労もあるのさ。
理由なんてない。
心がね、ぺちゃんこになっちゃうんだ。
だから、夏の夜って嫌いだ。
****************************
那智 風太郎様の自主企画
「真夏」「夜」をテーマにした短編集を募集!への参加作品です
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!父親の鼾を耳に見上げた星空は何故だろう、心に温かい何かを注いでくれた
那智風太郎プレゼンツ『真夏・夜』企画 入選作品
小学6年生。
気軽で楽しいはずの夏休み。
けれど日が経つにつれ、どういうわけか僕の心の空気は抜けていく。
自分でもよく分からない虚無感が押し寄せ、無気力のまま過ぎていく夏。
けれどそれを優しく儚げな熾火と街灯の光に遠慮する星の瞬きが癒してくれた。
汗と太陽と土の匂いが不思議な活力を与えてくれた。
そして僕の心はまたしっかりと膨らんでいく。
思春期に届きそうで届かない男の子の移ろい易い心情風景が巧みに描かれています。
またテンポの良い展開が読者の目を先へ先へと促してそれがとても心地よいです。
そういえばあの頃の自分はどんなことを考えて夏休…続きを読む