概要
人の数だけ物語がある。そんな物語と出会える酒場【パイプ亭】
いまから30年以上も昔……まだインターネットもない時代。
電子の海の片隅に、角川書店のコンプティーク編集部が経営する
草の根ネットワーク【コンプBBS】なるものがありました。
その中に【小説処】という、小説大好きな者たちが集う電子同人誌みたいな
場所がありました。
毎日毎晩、年から年中。作品を投稿してはあーでもないこーでもないと、
素人作家や書籍作家入り交じって、なんか楽しくやってました。
そんな中、【パイプ亭綺譚】は誕生しました。
毎回1話ずつ投稿。それが溜まって、一連の連作作品になりました。
本来なら時の流れの中に消えていく作品でしたが、せっかくだからと
カクヨムに投稿することにしました。
なんてことはない、夜な夜な波止場のバーで語られる与太話。
気に入ってもらえれば幸いです。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!人の思いが詰まった酒場の行き先は――
この作品の原形を読んだのは、30年、いや、もっと前になるのか。内容は忘れてしまったが、強い印象が残ったのをおぼえている。
その作品がリニューアルされて、この時代に読むことができたのは素直にうれしい。当事とは考え方も小説に対する見方も大きく変わってしまったが、今でもよい作品が持つ極上の味わいを感じてくれるのは、それだけ普遍性があるからかもしれない。
人の思いが重なる酒場がこの先どうなっていくのか。おそらく、この先、何らかの仕掛けがあり、大きく物語が動いていくことになるのだろう。ただ、そこへ至るまでも、多くの人が酒場に姿を見せ、その人生の一端を垣間見せてくれる。それを楽しみにしながら、…続きを読む