case.8「さきほどの!!!」
僕は柴田さんに言われ
キッチンカーへとやってきた。
並んでいると、後ろに1人男性がやってきたので譲ろうとすると
「あ、すいませんまだ思いついてないんで」と
言われたので仕方が無いので後ろに並んでもらうことにした。
どうやらキッチンカーの設備に不備があったみたいでまだ営業を開始できてない。
そのためキッチンカーの店員さんが順番にメニューを先に聞きに来てくれてるんだけど
トップバッターの人で止まってる。
なにがあったんだろ
5分ぐらいすると動きだしてすぐに
僕にまで注文を聞きに来た。
「ホットドッグを3つください!あとカーネリングポテト1つ!」
『かしこまりました!!お待たせしてすみません!』
「いえ!」
そして、直ぐに次の男性に注文を聞きに行った。
『どうなさいます?』
「カーネリングポテト2つで!」
「あ!!!!!!!!先程の!!!!」
「え?すいません、僕お会いしてないですけど」
『カーネリングポテト2つですね』
僕は思わず会ってもないのにこの方がプロポーズをする男性ってことがわかったから
嬉しくて声をかけてしまった。
そんなことより僕が気になってるのは
1番前で並んでた女性が
キッチンカーに今立っていること。
まさか、ここは1番目に来たら少しこの仕事を手伝わなきゃならないのか?そんなことないよな?
「あの、先程というのは?」
「あ、そうですよね、すいません」
「はい、びっくりしました」
「今日プロポーズされますよね?」
「えぇ、まあ、なんでご存知なんですか?」
「彼女さんに先程お会いしましてその話をお聞きしていたので」
「あーなるほど」
すると2個前くらいに並んでたカップルの
彼氏が僕の前にやってきた。
「あの、」
「はい?どうされました?」
「イルミパレード何時からですか?」
「あ!パレードは昨日までです!」
「『【え!!!!!】』」
「あ、わかりました。すんません。」
少し間があき、プロポーズ男が僕に
「すいません、どうにかなりませんかね?」
「いや、さすがにならないっすね」
「そこをなんとか」
「いやほんと無理ですね、何億ってかかるんで」
「えぇ、でもどうすれば…」
その時、ついにキッチンカーのガスがついた。
1番目に並んでいた女性が原因をつきとめ
解決したらしい。
その女性は先程より少し明るい顔で
「すいません!みなさん!ようやくガス直ったので!今から徐々にお渡しできると思います!」と、もうもはや店員さんより店員さんの
面構えで伝えてくれた。
ふと、後ろに目をやると
プロポーズ男はいなかった。
どうしたんだろ。と思っていると
1番目に並んでいたお客さんが急いで僕の元へやってきて
「さっきあなたの後ろに並んでた男!どこいきました!?!」と聞いてきた。
「今すぐあいつを捕まえてください!!!!」
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