失ってしまって、本当に取り戻したいものとは…兄妹の時間軸が物語に深みを与えて、結末にいざなう。じめじめした沼と美しい蝶。不可思議な場所は、幻のようでいて実在し、立ち入れるのに蜃気楼のよう。
ナマスカール。 「てふつがひ」と書いて「ちょうつがい」と読み〼。 幻想・耽美小説を好む輩ですが、評論を含む多様なジャンルの文芸作品を嗜みます。 愛読する…
失くし物が集まるという不思議な森『失せ物の森』。主人公の宗助は『探し屋』として森に立ち入り、そこで「ある人物」の失せ物の木を目撃してから物語が動き出します。森の情景の描写が細かく、においや手触…続きを読む
探し屋をしている主人公のもとには、様々な事情を抱えた依頼主たちがやってきます。主人公が失せ物を探しに行くのは、家の中でも街中でもなく、ある不思議な森。そこへ行けば、探し物を見つけることができます…続きを読む
「失せ物の森」という発想が素晴らしい。不思議の森の奥で見つけるものは何なのか、ぜひ一読あれ。
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