三女神

ここではプレイヤーを〔レトリックランド〕に呼んだ三女神について解説します。


 プレイヤーの最初のログインで3柱の内から1柱が選ばれ、ログイン画面でシステムサポートをしてくれる。一度選択されると他の女神に担当が変わることはなく、どの女神に選ばれるかは完全にランダムの運任せ。もちろん、どの女神に選ばれても対応に差は全くない。ゲーム内の世界観では女神、現実に即して言うと管理AIと名乗っている。

 なお、どの女神も日本の巫女服を基にした衣装を着ている。またそれぞれに表情は違うが顔立ちはグラフィックの使い回しを疑われる程に似ていると言うか同一。


かおゆき

 雪の花を全身に散らして香らせている。三女神の中でも温厚で近所の世話焼きなお姉さんという感じの性格をしている。いつでもやんわりと微笑んだ表情を見せる。

 この女神に選ばれると〔珠鈴〕の〔神器〕を所得出来る。


こぼつき

 月明かりを反射したように眩しい雪を纏う。腰には長い日本刀を差している。厳しい口調と性格をしていて、プレイヤー自身で考えろと突き放すような受け答えも多い。いつでも目を吊り上げて睨むような表情をしている。

 この女神に選ばれると〔剣印〕の〔神器〕を取得出来る。


あそはな

 月のように光り周回している花を幾つも浮かべている。他の女神と違って衣装を着崩して肌の露出が多い。遊び好きで軽い性格をしていて、手を叩いてはしゃいだりプレイヤーを囃し立てたりする。いつでも楽しそうに笑い、時に妖艶な表情を見せる。

 この女神に選ばれると〔鏡箱〕の神器を取得出来る。




*注意* この後、盛大なネタバレ設定があります。見たくない方はブラウザバックしてください。 *注意*






















【そもそも女神ではありません】

 そもそもレトリックランドの神々は侵略する敵により壊滅状態である。信仰も聖地も伝承もほぼ失われて、プレイヤーによる世界再生が進むまではどんな神が存在したのかも分からない状況。

 この三女神はレトリックランドの外に存在していた〔言霊〕であり、滅びゆく世界を見て救済しようとプレイヤーとレトリックランドを繫いだ。

 レトリックランドは外的要因が無ければ滅亡が不可避であったが、三女神の介入によりプレイヤーが遣わされて世界再生の芽が出た、ということになる。

 レトリックランドには再生する資源が既に存在せずに削り取られている最中であるため、三女神に神秘を供給することで世界を広げている。そのための資源が〔馥郁な花〕〔永久の雪〕〔滴る月光〕という訳だ。エンヴォイがこれらをドロップするのも三女神による介入によるもの。つまり世界を侵略する敵を資源として回収して、三女神が資源を加工、世界を再生させる素材としている。

 RPOサービス開始時に残っていた三つの街も三女神が介入して作り上げたもので、純粋な意味でレトリックランドにあった世界の残滓は既に一つも残っていなかった。

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