レトリック・プレイ・オンライン設定集

奈月遥

基本設定

基本設定

こちらでは、レトリック・プレイ・オンライン(Retoric Pray Online)の基本設定を掲載します。


 レトリック・プレイ・オンライン(RPO)はフルダイブのヴァーチャルリアルMMORPGとして開発された。

 このゲームがサービス開始したのは2123年、仮想現実ヴァーチャルリアルは虚構でありながら、現実と同じ感度を持つ程に技術発展している。このようなVR技術が定着して十数年経っており、仮想現実を利用したオンラインサービスやゲームが流行していて社会で多くの人が利用している。


 RPOの大きな特徴は『魔術システム』と『箱庭システム』である。


【魔術システム】

 RPOのプレイヤーは全員、魔術を使う魔術師となる。

 そして従来のゲームと大きく違うのは、プレイヤーが自分で自由に〔詠唱〕を作ることが出来る。その〔詠唱〕をAIが即座に解釈して魔術の効果を決定する。

 このシステムによりRPOではプレイヤーごとに独自の魔術を持つようになる。

 なお、全く同じ〔詠唱〕であるなら、別のプレイヤーが使用しても同じ魔術になる。


【箱庭システム】

 RPOの箱庭システムは特殊なアイテムを消費することで土地がどんどん広がっていく。土地は始め空白で何もない。

 プレイヤーは初めに女神から神器を一つ受け取る。この神器に対応するアイテムを捧げることで、土地を広げたりその土地の環境を変えたりできる。そしてその土地に建物や景観を作る場合は、対応する素材を神器に捧げて行う。

 なお、箱庭で広げた土地は敵に侵略されて失ってしまうこともあるので、侵入した敵は定期的に倒さなければならない。

 

 またプレイヤー同士は小規模の〔ファミリー〕や大規模の〔レギオン〕を組むことで箱庭を隣接・接続してより大きな施設や国家などを建設することも出来る。


【滅びゆく世界・レトリックランド】

 RPOではプレイヤー独自の箱庭エリアの他に、オープンワールドとなる冒険の舞台がある。

 この世界はレトリックランドと呼ばれているが、世界の敵から侵略を受けて三つの街を除いた空間が失われている。プレイヤーが神器にも捧げる特殊なアイテムをレトリックランドに注ぐことで失われた土地を取り戻すこともできる。

 レトリックランドにはNPCやモンスターも生活しており、新しい土地を解放することで住民たちも一緒に戻ってくる。

 当然だが、敵はプレイヤーによる世界再生を阻む。


【エンヴォイ】

 世界を侵略する敵はエンヴォイ(Envoy)と呼ばれる。エンヴォイの特徴はその姿の一部もしくは全てが無機物であることだ。命を持たない筈の器物が意思を持って動く姿は襲われる側の恐怖を煽る。

 また上位のエンヴォイは天使の姿である。もちろんこの天使も陶器や絹衣のような無機質な肉体だ。

 エンヴォイはプレイヤーに倒されると神器に対応する三種類のアイテムをドロップする。また一般的なモンスター(こちらは生物である)と違い、死亡した後に死体は残らず、ドロップ品が即座にプレイヤーのインベントリに入ってくる。


【運営会社】

レトリック・プレイ・オンラインの運営会社は『クヲン(正式名称:クヲン・アミューズメント株式会社)』である。VRのサービス提供を幅広く行い、独自開発した高性能AIを利用している。

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