おまけ

◆自動人形のブックガイド、もしくは参考文献◆

 皆様こんにちは。作者の小田舵木です。

 ここまで読み進めてくれた方、本当にありがとうございます。

 そして。とりあえず来てみたよ、な方はこんにちは、とりあえず頭から読んでみない?(悪魔のささやき)


 このアドリブだらけの本作、お楽しみ頂けたでしょうか?

 もし、面白かったというのなら―小田がこの作品をでっち上げるのに参考にした本のお陰も多分たぶんにあります。

 そういう訳で。

 スペシャルサンクス的にご紹介させて下さい。リンクなど置きませんので、各自検索し、良ければ購入して読んでみてください。きっと面白いはずですよ!!



               【哲学編】


・『省察』 ルネ・デカルト著 山田弘明 訳 ちくま学芸文庫

 ↑『哀れな人形師と自動人形』の題辞で使用。あの文がなければ、本作はなかった。


・『翔太と猫のインサイトの夏休み―哲学的諸問題へのいざない―』 永井均 著 ちくま学芸文庫

 ↑私が尊敬し、影響を受けた永井均さんの物語形式の哲学書。自我他我問題を考えるきっかけになった。


・『倫理とは何か―猫のアインジヒトの挑戦―』 永井均 著 ちくま学芸文庫

・『哲おじさんと学くん―世の中では隠されているいちばん大切な事について―』 永井均著 岩波書店

 ↑上記のインサイトに続く対話系哲学書。アインジヒトの方は倫理の教科書として企画されているが、そこから逸脱して永井さんの哲学になっていく逸品。かと言って教科書的な記述も疎かになってない。


              【脳科学編】


・『カンデル神経科学』 エリック・カンデル他 著  金澤一郎・宮下保司 監訳 メディカル・サイエンス・インターナショナル

 ↑専門書。系統だった神経科学を学びたい人向け。素人が手をだすと火傷します(全然理解できなかった部分が多々。ただ、それ以上に知識がなだれ込んできて知的に刺激を受けました)


・『単純な脳、複雑な「私」―または、自分を使い回しながら進化した脳をめぐる4つの講義―』 池谷裕二 著 講談社ブルーバックス

・『進化しすぎた脳―中高生と語る[大脳生理学]の最前線―』 池谷裕二 著 講談社ブルーバックス

 ↑執筆中に読み返した訳では無いが、私が脳に興味を持ったきっかけ。永井均さんの本と合わせて読むと味わいが深まる?かも。


・『意識はいつ生まれるのか―脳の謎に挑む総合情報理論―』 マルチェッロ・マッスィミーニ、ジュリオ・トニーノ 著 花本知子 訳 亜紀書房 

 ↑TMSを知ったきっかけ。本自体も語り口が平易で読みやすかった記憶。


                  【生物編】


・『ゲノム―生命情報システムとしての理解― 第4版』 T・A・ブラウン 著 石川冬木・中山潤一 監訳 メディカル・サイエンス・インターナショナル

 ↑DNAに絞った専門的入門書。内容は高度で理解できなかったが、幾つかの概念を密輸したので記載。


・『新 大学生物学の教科書』 D・サダヴァ 著 石崎泰樹・中村千春 監訳 小松佳代子 訳 講談社ブルーバックス

 ↑新書サイズの専門的な教科書。風呂で読むと捗ります。文系の私には少しキツかった…


・『進化の教科書』 カール・ジンマー 著 更科功・石川牧子・国友良樹 訳 講談社ブルーバックス 

 ↑一応は進化のマクロからミクロまでの事象を扱う教科書。しかし。ジンマーさんがサイエンスライターであるからか、読みやすい。一部数学チックな話が出てくるので…キツイけど、それ以上に得るものは多い。


・『エピゲノムと生命―DNAだけではない「遺伝」のしくみ―』 太田邦史 著 講談社ブルーバックス

 ↑二母性マウス「Kaguya」を知ったきっかけ。遺伝は遺伝子の前のエピジェネティクスな部分でも色々あるんだよ、という解説がされてます。


・『がん―4000年の歴史―』 シッタールダ・ムガジー 著 田中文 訳 ハヤカワノンフィクション文庫

 ↑本作品のガンの記述の元ネタは大体これ。遺伝子について書いた↓も面白かった。

・『遺伝子―親密なる人類史―』 シッタールダ・ムガジー 著 仲野徹 監訳 田中文 訳 ハヤカワノンフィクション文庫


・『二重らせん―DNAの構造を発見した科学者の記録―』 ジェームズ・D・ワトソン 著 江上不二夫、中村桂子 訳 講談社ブルーバックス

・『DNA――二重らせんの発見からヒトゲノム計画まで』 ジェームズ・D・ワトソン 著 青木薫 訳 講談社ブルーバックス

 ↑DNAの二重らせん構造を発見した1人の著作。最近はだが、当時の雰囲気を伝えてくれる。『Photo52』のロザリンド・フランクリンを知ったのはこの2冊のお陰。女性科学者像のモチーフになった。


・『交雑する人類―古代DNAが解き明かす新サピエンス史―』 ディヴィット・ライク 著 日向やよい 訳 NHK出版

 ↑分子生物学で人類の過去を解き明かしている第一人者の著作。。しかし豊富な図版でカバーしているし、最前線の雰囲気を伝えてくれるので面白い。


・『ゲノムが語る人類全史』 アダム・ラザフォード 著 垂水雄二 訳 文藝春秋

 ↑上記と内容は重複するが、書き方がちょい文学よりかな?こっち方が読みやすくはある。


・『カラー図解 人体誕生』 山科正平 著 講談社ブルーバックス

 ↑発生学の専門書代わりに購入。ザクッとした解説で分かりやすい。図版も綺麗で見てるだけで良い。


・『CRISPER―究極の遺伝子編集技術の発見―』 ジェニファー・ダウドナ、サミュエル・スターンバーグ 著 櫻井裕子 訳  文藝春秋

 ↑CRISPER―Cas9という遺伝子編集技術を確立した女性科学者の著作。多大な可能性を秘めた技術を発見した科学者のその後、が描かれる。これも女性科学者のモチーフかな。


                 【宇宙編】


・『新 天文学事典』 谷口義明 監修 講談社ブルーバックス

 ↑マジで事典。星の記述は大抵これに頼った。一冊あるとSFが捗る。


・『MARS―火星移住計画―』レオナード・ディヴィット 著 関谷冬華 訳 日経ナショナルジオグラフィック 

 ↑火星絡みの詳細な記述はここから。地下コロニーというアイディアもここから。火星地図とか付いてるから買うとSFが捗る。


                 【色彩編】


・『色の名前事典 507』 福田邦夫 著 主婦の友社 

 ↑色のRGB値、CMYK値が記載されており、絵を描いたり画像をつくる人には便利…解説も読んでて参考になる。キャラ名のネタ元。



                   ◆


 …ざっと挙げれるのはこれくらいですが―他にも色々影響受けたかな。

 とりあえず感謝です!!そして皆さんにオススメします!!

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【自動人形(オートマタ)シリーズ】 小田舵木 @odakajiki

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