雑学というにはもったいないほどの内容の濃さです。最初に読んだとき「これを無料で読んでいいのか」と思ったほど、その枝葉末節の充実ぶりに驚きました。
「中世ヨーロッパ」はよく創作の舞台にも登場しますが、そういう作品を目指す方にはぜひ読んで頂きたいです。宝箱のようなヒント集です。
また、歴史・社会学の本としても非常に興味深いです。その当時の人々の暮らしぶり、風俗、考え方なども知ることができます。
とはいえ堅苦しい学術文献風ではなく、初心者にもとても入りやすく、親しみやすい文章。テーマが章ごとに分かれているのも読みやすいです。
中世イタリアのことならお任せの本作、知的好奇心を存分に満たしてくれることと思います。