このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(972文字)
あの頃だけに許された特別な時間と、その後加速していく人生の時間が、短い物語の中にぎゅっと詰め込まれていて、とても可愛くせつないポップソングを聴いたような気持ちになりました。やくしまるえつこ作詞作曲で楽曲化希望です。
前に会社の友人とその娘(当時高校生)と一緒にお茶した時に、友人が突然「学生の頃に戻りたいー!あの頃に戻りたいよね?」と言い出した。私は「いや戻りたくない」と答え大変驚かれた。また会社の違う友人とお茶した時にその友人にも「あの頃に戻りたいよね?」って言われて「いや」と答えてびみょーな空気になった。実はみんな言わないだけで、主人公のような気持ちでいるのではないのか?そう感じた。作品はめちゃくちゃエモくて、胸の奥がキュッと鷲掴みされたような気がした。
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