生きようと足掻き、葛藤し、出会い、走り抜け、そして世界の広さを知る。

本当の種族はアレ(読んでお確かめ下さい)だったヘビのセラプトが動きなどなど可愛いんです!セラプトが出てくる度にほわーんとなってました。
物語では主人公は供物にされたりと周囲から結構酷いことされてるんですが、彼がしっかり自らの境遇や感情を語るので不思議と暗くならない感じでした。展開もサクサク進んでいきます。
主人公と同じように供物にされた女の子も出てくるのですが、彼女はクセのある子で主人公も手を焼かされます。しかし彼女がそうするその理由がわかるだけに嫌いになれないキャラです。むしろ反応が可愛いなあ、と。
閉塞的な社会の独特の世界観やその社会を取り巻くもっと広い世界にわくわくしました。人々の暮らしの描写や情景の描写も素晴らしく、その光景を端から見ているようでした。読後感も良かったです。
皆様も是非是非この秀作をご一読下さい。

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