愛を欲した少年は、集落を出て、何と出会うのか。

もうマジで個人的な話をするんですけど。
いや、レビューだから個人的な話というか感想で良いとは思うんですけど。

私マジでこの作者さんの文章が好きで。もうLOVEで。
表現とかね、言い回しが、イチイチ好きなんですよ。特に、主人公がね、色んな思いというか、シンプルに愚痴だったり、自分ではどうにも出来ないものに対する怒りみたいなね、そういうフツフツとした感情を吐露するところなんかが、すごく好き。

今回は、古い因習にとらわれた集落に住む、罪人の子ケセドが、まぁなんやかんやあって(ネタバレ防止)そこを出、竜姫と呼ばれる少女に出会う、というお話なんですけれども、新しい生活への希望だったり、大人に対する失望だったり、良かれと思ってやって来たことが実はすべて単なるおせっかいだったんじゃないかと気付いてしまった時の絶望と言いますかね、そういうのの描写が本当に上手いんですよ。難しい言葉を使うでもなく、だけど、誰にでも書ける表現でもなく。

前半はですね、少々暗い感じのお話です。いや、私の性癖にぶっ刺さってるので、もうむしろおかわりしたいくらいなんですけど。ただこちら、ハッピーエンドなんですよ。まだ完結してないんですけど、作者さんもそう言っておりますし、タグにもあるのでね?!

もう絶対ハッピーエンドですから。
マジでね、あの、魔法がどうとかそういうファンタジーに胸やけ気味の方は絶対読んだ方良いです。

あと個人的にセラプトという蛇が最高に可愛いです。
マジで可愛い。マジで可愛い。大事なことだからもう一回言っときます。マジで可愛い。

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