物語の内容はタイトルの通りです。
主人公は現代を生きる女の子。だけど前世である剣の聖女の記憶を持っていて、魔法まで使えてしまう始末。妄想では片づけられません。
しかも彼女はとある乙女ゲームの主人公そっくり。聞けばその内容は前世の人生と同じものでした。
一体全体どうなっているのか――。
そしてついに、前世の最期に死闘を繰り広げた魔王そっくりな男の子が現れて、物語は真相に向けて動き始めます。
前世では主人公が死んでしまういわゆるバッドエンドを迎えているわけですが、ゲーム内ではそれ以外の可能性が描かれており、かつての仲間との恋愛なんかもあるわけで……そんな恥ずかしすぎるゲームを当人はプレイできない、というのが面白いです。
代わりにゲームをやり込んだ親友が登場しますが、主人公としてはなかなかに複雑な心境ですね。
前世の自分と現代の自分。そして魔王。
内面的な問題を抱えつつ、現実に起きるトラブルを解決していく。
もしゲームの登場人物が現代に転生し、しかも元になるゲームもちゃんと存在するとしたら?
その答えをきちんと描いた作品だと思いました。
テンポ良く読めましたし、とても面白かったです!
生き生きした躍動感いっぱいの、ファンタジックで爽やかな物語です。
人気ゲームのキャラクターになぜかそっくりな女子高生、貝塚恵美。似ているのは容姿だけでなく、彼女の脳内に残った前世の記憶もまたそのゲームのストーリーと酷似している。
つまり、自分はゲームの世界から転生してきた存在……? そんな違和感を抱えながら日々を過ごしていた彼女の前に、驚くべき人物が現れる。それは、前世で聖女だった恵美が戦った宿敵である魔王にそっくりな男子高校生・水間だった。
友達の小百合や水間と一緒にこの謎を探るうちに、彼らは驚くべき事実に向き合うことになる——。
優しさや強さ、勇気。生きる上で欠かせない大切なメッセージが、物語にぎゅっと込められています。明るさに満ちた軽やかなストーリー展開に、気づけばどんどんページをめくってしまいます。爽やかで瑞々しいキャラクターたちも、みんなとても魅力的。終盤、きゅんとときめくような恋の甘さにも思い切りハートを掴まれました。
明るさとみずみずしさいっぱいの、キラキラと輝くような恋愛長編。おすすめです。
乙女ゲームの世界から転生してきたと思われるJK、恵美さんの物語。
物語の内容は他の方々の素晴らしいレビューで書かれていますので、私は別の視点から。
恵美さんの親友である小百合さんは、恵美さんの前世の記憶とそっくりな乙女ゲーム『ウィザードナイトストーリー』が大好きで、推し活をしています。
私はそんな小百合さんの立場から、この物語を楽しませていただきました。
乙女ゲームをプレイしていると、きっと沸き起こるであろう、あんな願望、こんな妄想。それをまるで具現化してくれているかのような恵美さんと、魔王の前世をもった水間君の物語。
覗き見ることができた私は幸せな気分になりました!
細かく語るとネタバレになってしまうので語れませんが、転生モノの魅力と、謎解き要素、ゲームの世界とその裏話。全てが見事に融合された魅力を持つ作品です。
どうぞ、皆様も沼ってみてください! お勧めです。
わたしの前世って、乙女ゲームの主人公だったの!?
……という驚きから始まる作品です。
乙女ゲームの世界に自分そっくりのキャラがいたら怖いですよね。不気味ですよね。謎過ぎますよね。しかも友人がそのゲームの熱狂的ファンとくる。さらにある日突然、宿敵であり死闘を繰り広げた魔王ラインハルトにそっくりの男の子まで登場して……。
なぜ乙女ゲームの世界から現代に転生したのか。いやそもそも本当に転生なのか?
さらには、現代に転生したら普通の女子高生生活かと思いきや、なんとそうではないのです。主人公だけでなく魔王ラインハルトのそっくりさんも魔法が使えるのです。現代ファンタジーなのです。
そんな不可思議な謎を解いていく物語なのですが、凡人が想像するのとは違う方向へ作品は展開していきます。ええええっ、となりました。でもすごく納得。そして熱い!!
主人公、恵美ちゃんの明るく前向きで根性のある性格がぐいぐい作品を引っ張っていきます。あと。これだけは書いておきたい。ゲームの熱狂的ファンである友人小百合ちゃん。何気にこの人が一番危険人物です(※理由はおまけ番外で発覚だ!)
完結している作品なので一気読みもおすすめです。
前世の記憶を持つ主人公、恵美。その前世は、乙女ゲーム「ウィザードナイトストーリー」の世界ととてもよく似ていた。恵美は、ゲームの世界から現代へと転生してきたらしいのだ。しかし、前世は前世。現代を楽しもうとする恵美の前に、かつての宿敵である魔王、ラインハルトとそっくりなクラスメイトが現れて──。
乙女ゲームから現代への転生と斬新な設定ですが、それだけではありません。先が気になる謎と予想のできない展開。とてもよく練られた作品だと思いました。ハラハラのバトルもあり、笑いもあり。最後のおまけまでたっぷり楽しめます。
恵美の友人、小百合のオタクっぷりもまた最高に可愛いです✨️
主人公の恵美には前世の記憶があります。
しかも驚いたことに、その記憶は『主人公の親友が愛して止まない乙女ゲーム』の内容に酷似していました。
事態が飲み込めず、恵美は困惑。でも、もっと不可解なことが……
その不可解なことというのは、前世の宿敵に良く似た男の子が、クラスメイトとして目の前に現れたこと!
彼。水間くんは、恵美の敵?
それとも……
乙女ゲームの世界に転生するという話はよく見かけますが、この物語はそれとは真逆の事が起こります。
それは、主人公が『乙女ゲームの世界からの転生者』であるらしいということ。
こういう設定はなかなか見かけないので、読んでいてとても新鮮に感じました。
現代が舞台なのですが、転生前の魔法が使える設定なので、バトルも楽しめます。それに『どうしてこんな事態が起こってしまったのか?』という謎の真相にも迫っていく事になるので、謎解き要素があるお話が好きな人にもお勧めです!
普通の女の子、貝塚恵美には前世の記憶がある。ただしそれは、乙女ゲーム『ウィザードナイトストーリー』の主人公であったという記憶。
え? 前世がゲームの主人公だったなんてことあるの? でも、彼女の前世の記憶は、ゲームの内容そのまんまなのだ……。
という不思議な記憶をもつ主人公・貝塚恵美。彼女はそれを不思議に思いつつも、普通に生活していたのだが、高校の入学式の日に出会った男子生徒に衝撃を受けてしまう。
その男子は、恵美の前世の記憶にある最悪最凶の魔王、ラインハルトに生き写しだったのだ。もし彼が本当にラインハルトだったなら、この世界が破滅させられる……なんてことはもちろんないはずなのだけど。
前世の記憶が乙女ゲームの主人公。
ゲームへ転生というのは聞いたことがあるけれど、その逆は聞いたことがない。そもそも、生まれたときに、そのゲームは発売されてなかったわけだし。
という、ちょっと面白い設定からスタートする物語なんですが、前世の記憶にある魔王そっくりな男子が登場してしまったために、恵美の大騒ぎが始まる。
が、いっけん最悪最凶の魔王であるはずの遥人が案外いい奴だったりして、ちょっと彼のこと見直したあたりで事件が起こる。
そこからは、まさかまさかの急展開。え?そっち!そっちいくの?の連続でこちらの予想を裏切り、裏切り、あれよあれよという間にとんでもない場所に連れて行かれます。
読了後、あらためて目次を見たんですが、え?山に登るエピソードってあんな最初の方にあったのかと驚きました。あそこからは怒涛の展開でしたので。
そして、ラストのさらにあとのおまけ。
……いやー、ずいぶん遠いところに連れてこられたなぁ。
距離的にそんなに移動する物語ではないのですが、なぜか十万光年くらい旅した気分になりました。
主人公の少女には前世の記憶がありました。それは現世の乙女ゲーム『ウィザードナイトストーリー』の世界。どうやらゲームの世界から転生してきたっぽい?
じつは彼女が持っているのは記憶だけではないのだけど、ともかく高校の入学式の日、彼女は前世で壮絶な戦いを繰り広げた宿敵、魔王と呼ばれたラインハルトにそっくりな男子と出会いました。はたして彼の正体は——?
バトルあり謎解き要素あり。単なる異世界転生、逆バージョンではありません。なぜ乙女ゲームなのか、なぜ転生したのか、そんな『なぜ』を丁寧に描いた物語。
世の中知らないほうがしあわせなこともあるよね……な、おまけも含めてぜひお楽しみください。
前世の記憶を持つ貝塚恵美ちゃん。
これが普通の記憶じゃない。なんと乙女ゲーム内での記憶。その名も『ウィザードナイトストーリー』というゲームなんです。
ゲーム内で彼女はエミリアという子だった。
現代人が乙女ゲームに転生するって物語は多いですが、これはその逆。
現代に、ゲームの主役が転生します。
現実世界の学校で出会ったのが、魔王と呼ばれた史上最悪のラインハルトと同じ顔を持つ水間くん。彼はイケメンの人気者として、同じ学校にいましたた。
前世では壮絶な戦いをした相手が、なんと目の前に。それも人気者。
いったい、どうなる。
無月兄さまの作品にはずれなし。読みやすく、ついついページを進めてしまいます。
どうぞお読みください。
乙女ゲームの世界から現世へと転生してきた少女が主人公の、ファンタジー小説です。
乙女ゲームから転生? と不思議に思われた人もいるかもしれません。
しかし、読み進めていくうちに少しずつ謎が解けていき、実によく考えられた設定だと後々気づかされます。そういう点では、ミステリーの要素も兼ね備えた作品だとも言えそうです。
そして、同級生のなかには「魔王」と瓜二つの同級生の男の子が登場します。
主人公にとっては因縁の相手ですが、元は『乙女ゲーム』の世界。
はたして彼は敵なのか? それとも、乙女ゲームらしく恋愛の対象となるのか?
魔王の真の狙いを知った時、心動かされる読者も多いのではないでしょうか。
文章は丁寧で読みやすく、内容がすんなりと頭に入ってきます。
設定や構成がよく練られた上質のライトノベル。
一度お手に取ってみてはいかがでしょうか。
普通に考えたらですよ。
ゲームの世界に転生するっていうのもどんなウルトラCだよって話じゃないですか。
だけれどもそれがまかり通ってトレンドになっている昨今、ならば、その逆があったって良いじゃない!
というわけでですね、あらすじとしてはですよ、もうタイトルの通りなわけです。
主人公の恵美ちゃんはですね、前世の記憶持ちで、それがどうやら『ウィザードナイトストーリー』なる乙女ゲームのヒロインらしい、と。ふんふん成る程、わかりました。ここまではいい。問題はですよ。そのゲーム内での宿敵がフツーにクラスメイトとしているんだが?!って部分。
第2ラウンド開幕か?!って。
この教室が血で染まるのか!?って。
もちろんそんなことにはならないわけです。
そんなことより気になるのが、『乙女ゲーム』って部分なんですよ。
確かに剣で戦う系のヒロインですけど、これはRPGではなくて、乙女ゲームなんですよ。
つまり、出て来るイケメンはほぼほぼ攻略対象!
それはその宿敵である魔王ラインハルトも例外ではないわけです!
さぁ、盛り上がって参りました!(私が)
なぜ乙女ゲームから転生したのかなど、読み進めていくと「成る程そう来たか!」と膝を打つ部分もあり、読み応え抜群です!
あなたは大人気乙女ゲーム『ウィザードナイトストーリー』のプレイヤーです。
教室に入って周囲を見渡してみましょう。
――はっ、あんなところに魔王ラインハルトがっ!!!!
――はっ、親友が聖女エミリアァアアアア!!!!
「攻略キャラが、主人公が、クラスメイトだとおおおお!!!!」
以上プレイヤー小百合、目線。
びっくりですよ、なんでゲームキャラたちが現実にいるのですか。
これにはね、海よりもふかーい、ふかーーい理由があるのです。
主人公恵美さんはおそらくエミリアの生まれ変わり(と本人は推理)なんですけど、前世の記憶がばっちり残ってまして、
「ラインハルトとえっ、わたしが結ばれる??」
ゲームには耳を疑うようなラインハルトルートが存在するのです。
超気まずいじゃんと思ったら相手は気づいてないですか。そうですか。
ほんとかなあ……
恋になるようなならないような、これって明らかに魔王と結ばれろってことじゃないですか?
とわたしは感想を述べておきます。
気になる続きは本編で(*´ω`*)