本編が書き終わるのと同時にプロットが完成する人です(キリッ)
プロット、物語の骨組み。
プロットはあった方がいいのか、なくてもいいのか。
そんな論争が界隈で定期的に起こります。風物詩ですよね。
プロットがなくても気合と勢いで書ききれる人、緻密なプロットを完成させることを目指してたらプロットがそのまま本文になっていた人……まぁ、色んな人がいます。
プロットの有無に関しては人によるので、ここでは言及しません。
絶対に必要と論ずる人がいてもいいし、プロットがないからと言って全てがチープな物語というわけでもないでしょう。
ちなみに私は、本編が書き終わるのと同時にプロットが完成する人です(キリッ)
「……いや、それってプロットとは呼ばないのでは?(´◉ ω ◉`)」
おっしゃるとおり。
なぜこんなことが起きるのか。答えは簡単。
「ネタ出しが不足しているスカスカなプロットのまま本文を書き始めているから」です。
一応、プロット作りの参考書とかも読んだのですよ。『SAVE THE CATの法則』とか。これとっても参考になりますよね! 実践できてないけど!←
そこに書いてあったのは、三幕八場構成で、ネタをカードに書き出して、三幕の中にカードを平等に振り分けていく、などなど。
「なるほど、ネタね!(^ω^)」
そして意気揚々と白紙のカードを見つめて――何も思い浮かばない。
創作者として終わっています。
私はネタ出しが一番の鬼門なのです……。
一部の創作仲間さんからネタにされた伝説のプロット(自称)をご覧ください。
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【8】お楽しみ
AとBが何か熱いことをするシーン(何やる!?)
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どうですか、立派なプロットでしょう?(白目)
この「何やる!?」が思い浮かばないまま本文を書き始めるのです。こわぁ……。
少し言い訳をさせてもらうと、私の場合は本文でキャラクターが動き出さないとネタが降ってこないのです。
一番最初に思い浮かぶのは世界観。そこでどんなキャラクター生きているのか、書き始めてみないと浮かんでこない。
本文を書いてキャラクターが動き始めて、ようやくネタが浮かぶ。それを改めてプロットにまとめながら書き進めて行くので、本文とプロットが同時に完成します。
「……いや、本文が完成したならプロット書かなくてもよくない?(´◉ ω ◉`)」
おっしゃるとおり。
完成した時に出来上がるプロットは、もはやプロットと呼んでいいのかも怪しい。
ではなぜ本来の役割とは違うプロットを書くのか。
それは「説得力の確認」です。
ネタ出しがほぼゼロの状態のプロット(自称)に書いてある始まりと終わり、そして完成した本文の始まりと終わりが一致していたことなんて、一度もありません。
いいのかそんなんで。いや、いいんです。いいというこじつけをするために、必要のないプロットを書いています。
どんな作品でも作者はメッセージ性やエンターテインメント性を持たせているはず。伝えたいことを伝えられていれば、それは立派な物語です。
書き始めと書き終わりの作者のマインドで伝えたいことが変わっていてもいいと、個人的には思ってます。小学生の頃の夢と大人になってからの夢って違うじゃないですか。その時に置かれた立場や感受性でストーリーが変わるのもアリだと思うのです。ちゃんと説得力があれば。
プロットに起こすことによって、物語を俯瞰的に見ることができます。
助長的になっている部分、中身がスカスカなエピソード、整合性の取れない設定……こういう説得力を低下させる要素を炙り出して作品の完成度を高めるために、必要のないプロットを作っています。もしかしたらプロットではなく別の何かなのかもしれませんが。
こんな書き方をしているので、
ネタが次々と浮かぶ人
プロットがなくても上手にストーリーをまとめられる人
きちんとプロットを作ってから書き始められる人
尊敬します、本当に。
長編になればなるほどプロットの重要性が身に染みます。今、とてもキッツイです。連載が落ち着いたら短編でプロット作成の練習をしようかな。
「……そんなめんどくさいことしてないで、既に完成されつくした『テンプレ』という神プロットを使えよ(´◉ ω ◉`)」
……おっしゃるとおり(泣)
ただ、自分の創作と向き合う 貴葵 音々子 @ki-ki-ki
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