ようこそ、『大花楼』へ。素敵な先客があなたを待っております。

冒頭からじじい…、いや失敬。
お祖父さまの遺言で始まるこのお話の主人公は高校生の大槻勢十郎です。
彼がその祖父から譲り受けた山奥にある大屋敷『大花楼』に向かったところから話は始まっていきます。
祖父亡きあと、誰も住んでいない『はず』の屋敷に勢十郎より先に住み着いていたのは…?

『名は体を表す』ではないですが、目の前の状況に驚くことはあれど、決して屈することなく真っ直ぐに相まみえる彼は、次々と登場してくる個性的な面々に時に翻弄され、時にぶつかりながらも自身の心を成長させながらこの屋敷で過ごしていくこととなります。
そんな彼らの行動に時に笑い、時にきゅっと胸を締め付けられながらも気が付けば読み進めていってしまう不思議な魅力を抱えたこの作品。
是非皆さまにもこのワクワクを味わってほしいと思います!

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