誰かの自己犠牲で、他の誰かを幸せには出来ない。

 学校での噂話で、魔女が願いを叶えてくれると知った主人公は、魔女と会うための準備をした。主人公が願うのは、自分が消えること。そんな主人公の前に、花魔女と名乗る少女が現れる。それは主人公の見知った人物だった。そして彼岸花の花魔女である少女は、主人公の願いに覚悟があるかを確かめるために、自分のアシスタントを申し付ける。
 舌ったらずな子供や恋人に未練がある女性、未練を明らかにしない老人。それぞれの本当の未練を見極め、「成仏」させていく。
 そして、徐々に主人公と魔女は中を深めていくのだが、魔女にはある過去があった。
 魔女になる前、彼女はただの人間として育った。ただ彼女の母親は早くに亡くなっていた。そして父親は身重の女性と再婚するのだが……。

 何故、彼女は花魔女になったのか?
 そして、彼女の本当の願いとは?
 そして主人公の願いはどうなってしまうのか?

 序盤は明るく可愛らしい印象でしたが、
 彼女が魔女になり、何を目的としていたのかを知ると、
 一転してシリアスな印象になります。

 是非、御一読下さい。

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