概要
なぜ、消防士は火災現場で殺害されねばならなかったのか?
2008年1月、東京・高円寺で発生したビジネスホテル火災。現場に臨場した杉並第三消防署特別救助隊は出火元の九階に突入して宿泊客の救助作業を行うが、その最中に隊長の蒲生晴孝が殉職する。だが、副隊長の南田芳和はベテラン救助隊員だった蒲生のあまりに不自然な死に納得せず、彼の死の真相を明らかにするように品川の私立探偵・榊原恵一に依頼をする。依頼を受けた榊原はさっそく調査を開始するが、やがて蒲生の死に殺人の疑惑が浮かび上がってくる……。犯人が猛火に包まれた火災現場で消防士を殺害する動機とは何なのか? あまりにも異常な現場で起こった事件の真相に、名探偵・榊原恵一が挑む。(『小説家になろう』でも掲載中)