兄弟。その不思議なるもの。

両親を同じくし、この地上で最も近しい遺伝子を持ち合った存在。だからこそ、その差異が余計に目についてしまう。

二卵性双生児。一卵性とは異なり、発現する特徴の差異は通常の兄弟同様に大きい。同じ母からほぼ時を同じくして生まれ落ちても。一方は兄として、他方は弟として、それぞれの立場を与えられる。
近しいのに。近しいからこそ。自分の当たり前が、彼にとっての当たり前でないことに戸惑い傷つく…

とってもハートフルな作品です。涙がボロボロこぼれて困ったことになるかもしれませんので、その点だけはお気をつけて。
この年末に、是非ともお読み頂きたいイチオシでございますっ!

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