不幸の殻を破り助けてくれた男。古志加《こじか》はヒナのように男を慕った
- ★★★ Excellent!!!
時は、奈良時代。
古志加《こじか》は母とともに、ひどい父親に虐待され、みすぼらしい姿で、とうてい女の子には見えないほどでした。
しかし、転機が訪れます。
ある出来事から、母とのひとときの平穏な生活、そして、再びの悲劇。
完全に打ちのめされ、絶望していた古志加《こじか》を助けてくれたのは……
奈良時代の興味深い背景、生活や階級制度。
その中で、逆境に負けず、頑張る古志加《こじか》の成長と、激しい恋に、ハラハラドキドキして、目がはなせません。
古志加《こじか》をとりまくキャラたちも、とても魅力的で、ひとりひとりにきちんと過去があり、揺れ動く感情があり、その上での性格や行動があります。
素晴らしいキャラ設定に、脱帽です。
とても読みやすく、あんまり面白いので、私は簡単な奈良時代言葉を自然とおぼえ、日常でもつい使ってしまいそうになります。
ハマる作品です。
一度読んだら、このシリーズ物は手放せなくなります。
ぜひ、おすすめします。