最終話まで読んでも良い意味で最推しが決まらなかった作品は初めてでした。
それだけキャラが魅力的なんです。とにかく個性がすごい!
活躍するキャラが変わるたびに「〇〇(キャラ名)かっこいい!」とついフラフラしてしまいました。
あらすじなどは他の方がすでに書かれているので、そちらを参考にしていただければと思います。
私は短編集から読み始めました(作者さま申し訳ありません!)が、この作品を読み終えてからまた短編集を読み返すと新しい発見があってまたまた楽しめましたので、短編集→この作品→短編集という楽しみ方もおすすめです!
ぜひ個性的なキャラたちに会いに来てみてください。きっと推しが見つかるはず!
ナンパで陽気な手品師と無愛想で戦闘力の高い高校生男子2人組。
わかりやすくモテるのは麗人だけど、校内に一定数「黒川派」の女子はいそう。体育祭は当然黒川のやる気はゼロだが騎馬戦でその気にさせたらとんでもない手腕を発揮しそう。文化祭は麗人の独擅場になるかあえて目立とうとしないかのどっちかそう。
もしいつか本気で愛する人ができたとき、麗人はより強くなるパターンで黒川は逆に弱くなるパターンかもしれない。その場合、麗人の方はそれをうすうすわかっていそう。
手品師ってまず手先がものすごく器用なんですよ。なのでたぶん麗人は手フェチが死ぬ手をしています。本人も若干の自覚があって「手が商売道具だから」ってハンドクリームを欠かさなそう。
岬井一馬が消去法でツッコミ役を担っているが彼もそこそこぶっ飛んでいる。
麗人と黒川の2人とまともに会話ができそうな女子は今のところ根岸綾子ちゃんのみなので、今後そこの絡みも期待。
将来黒川には本当に外人部隊に入ってほしい。そして10年後のどこかの国の路地、運命の悪ふざけによりオフの黒川と巡業中の麗人の偶然の再会とかがあってほしい。でもそれはちょっと話が壮大すぎて作者が過労死しそうです。
出逢っちゃいけないキャラが唯一無二の相棒になった。
ある事件が起こる。
閉鎖された空間で人々は、恐れと苛立ちと怒りと疲労の混合色がはっきり見て取れるまで追い詰められ、その場所に「混ぜるな危険」黒川と麗人もそろって巻き込まれていた。
作者さまの一文一文に現れる選び抜かれた言葉は想像力を高めます。
いくつもの問題がおこり、彼らの対処は鮮やか。
黒川は突き放し気味に、麗人は楽しげに色鮮やかに
緊迫と破壊をかるがると超えていく。
敷地面積約四万平方メートル。地上の延べ床面積約十六万平方メートル。店舗数約二百。
ショッピングモール「ニジイロ」でおこる
彼らのショータイムにあなたも、参加してみませんか。
私立明洋高等学校、現国教師の余村猛虎はある問題児二人に悩まされていた。一人は手品師になりたいタキシード姿の木坂麗人、もう一人は迷彩模様の野戦服を着た外人部隊に入りたい黒川遥。
異色のバディものです。めちゃくちゃ面白い!
たまたま居合わせた銀行強盗をあっという間に片づけてしまうなど「お前たち、かっこいいな!」と思わず突っ込んでしまいます。二人の掛け合いや余村の心の声に笑っちゃう場面もたくさんあってすっごく楽しいです。
また、麗人と黒川はある日ショッピングモールの立てこもり事件に巻き込まれてしまいます。緊迫した雰囲気の中で、堂々といつも通り振る舞う二人。中学の同級生である岬井一馬、作務衣姿の江平弓弦も加わり、事件解決に動き出します。
個性的な高校生四人の会話や行動がクセになる!たまらん!ぜひ読んでみてください。