月の見える夜

平和な日々、変わり映えのしない日常。特に疑問も持たずに過ごしていた生活が、ある日突然終わりを迎える。
急遽、領主に妾として召し上げられることになった村娘のクランシアは、逃げ出すことを決意する。
素敵な王子様ならまだしも、領主は五十も超えたでっぷり太ったおっさんだったからだ。
なんとか逃げようとするもうまく行くはずもなく、あっさり追い詰められるクランシア。
そんな時、ガラスの割れる音が響き渡る。