概要
0+0の正解は――。彼女の問いは物理学の常識を超えていく
同じ高校、同じ大学を経て、お互い社会人になった二人。
俺は一年振りに彼女からお誘いをうけた。
どうやら何かを伝えたい様子。
多摩川沿いに広がるかぜのみちを並んで歩き、いつものように彼女からの問い掛けが始まった。
「0+0っていくつになると思う?」
一風変わった二人の関係は、やがて物理学の常識を超えていく。
約4,000文字。
誰かと触れ合うとは。
他人との距離感とは。
パーソナルスペースをテーマに、武蔵野に物理学が舞い降りる。
俺は一年振りに彼女からお誘いをうけた。
どうやら何かを伝えたい様子。
多摩川沿いに広がるかぜのみちを並んで歩き、いつものように彼女からの問い掛けが始まった。
「0+0っていくつになると思う?」
一風変わった二人の関係は、やがて物理学の常識を超えていく。
約4,000文字。
誰かと触れ合うとは。
他人との距離感とは。
パーソナルスペースをテーマに、武蔵野に物理学が舞い降りる。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!恋心は電子となって宇宙を彷徨い、やがて時空を超えて貴方に届く。
まず、4000字とは思えない巧みな構成と文章。
そして、和歌の疑似科学的解釈がとても斬新で素敵だ。
私はとても偏屈な方だと自分でも感じるのだが、
この作品のヒロインである「彼女」の
「素粒子って細かくあげればキリがないけど、大体17種類に分かれているの。そして、驚くことにどれもが重さがないのよ」
という発言を読んだ際に
「素粒子の中で質量が0なのは、光を構成する光子だけだけれど」
と思ったわけで、
冒頭の「0+0はなぜ0なのか」という「彼女」の問いについても
「数学上の0の話をしているのか?物理学上の0の話をしているのか?」
と問い詰めただろう。
この作品の主人公は、当然私のようなク…続きを読む