★★★ Excellent!!! 「オレ、嘘は嫌い。」 宇宙店主 今作の始まり、初っ端。 「ねえ。0+0っていくつになると思う?」 『無限大。』 だべ.. ? オレは思わず吐いた。 完読した。 .. 虚しさを感じた。 「オレ。彼女.. 募集中.. 。」 レビューいいね! 2 2022年12月18日 15:05
★★★ Excellent!!! 恋心は電子となって宇宙を彷徨い、やがて時空を超えて貴方に届く。 笹 慎 まず、4000字とは思えない巧みな構成と文章。 そして、和歌の疑似科学的解釈がとても斬新で素敵だ。 私はとても偏屈な方だと自分でも感じるのだが、 この作品のヒロインである「彼女」の 「素粒子って細かくあげればキリがないけど、大体17種類に分かれているの。そして、驚くことにどれもが重さがないのよ」 という発言を読んだ際に 「素粒子の中で質量が0なのは、光を構成する光子だけだけれど」 と思ったわけで、 冒頭の「0+0はなぜ0なのか」という「彼女」の問いについても 「数学上の0の話をしているのか?物理学上の0の話をしているのか?」 と問い詰めただろう。 この作品の主人公は、当然私のようなクソ野郎ではないので、優しく屁理屈な彼女を受け止める。 そして、私と「彼女」では恋心の電子は発生しなかっただろうなと思い、読了後少し寂しくなった。 レビューいいね! 6 2022年11月29日 13:22