丁寧に行間を読んでいくことが楽しい「哲学的」な一品

 この作品は、多分、「万人受け」する作品ではないと思います。作者があらすじで指摘している通り、結構、「考えて」、「行間」を想像しながら「理解」して読み進める感じの物語です。

 多分、それをしないと、「あっさり」読めちゃって「面白さ」に気が付けないんじゃないかな?と思います。速読禁止の一冊です。

 でも、こういう本もあってもいいと思うんですよね。じっくり読まないと「真意」が伝わらない。ロシア文学とかも割とその傾向ありますしね。ただ、こういう本と一線を画すところがあるすれば、「あっさり」読もうと思えば読めるということ。でも、それは、もったいないかな?

 ちゃんとじっくり時間を取って読んで欲しい一冊です!

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